バラの大苗を植えることをきっかけに土壌づくりと肥料の大事さに気付いた。
振り返ってみると、それまでに植えた庭の草木についてはそうした意識も知識もなく植え付けてきたので、最近になってから元気のないものも少なくない。
伸び伸びと枝を伸ばせるようにと広い場所に植え替えたオリーブは、植え替え以降まったく元気がなく葉が萎れてきたり落葉が激しかったり。
ドウダンツツジはいつまでたっても紅葉しないどころか枯れ始めてきた。
キンモクセイは一年目だということで花を付けることがなく、あの独特な匂いを楽しむことができなかっただけでなく、葉の色合いが薄くなってきたり、欠損が目立ってきたりしてきた。
唯一、もともと体力のあるシマトネリコだけは硬い粘土質の地面のたいして深くも無い穴でも元気に育っていた。
ということで、前述のバラの植え付けで得た知見をもとに、居並ぶ草木の土壌改良と追肥、そして根元の砂利の排除に取り組んだ。
土壌改良を施す前に根の周りの砂利をどけ、周囲をドーナツ状にできるだけ深く掘る。できれば30cmぐらいの深さに掘りたいところだ。掘り上げた土は原則的に使わずに、別途用意した用土に置き換える。用土の配合はいつもこんな感じだ。
土:赤玉土(中粒、小粒)、鹿沼土、バーミキュライト
肥料と養分:醗酵油かす、骨粉入り油かす、マグァンプK(中粒、大粒)、たい肥、腐葉土、ピートモス、燻炭
土壌改良をしっかりとやりたいので、有機質の肥料を多めに使う。
その① オリーブ
まずは周囲を掘り上げる。
此処はハナカイドウとの入れ替えで移植する際にある程度の土壌改良をしておいたので、意外と楽にできた。立派な醗酵油かすを周囲に埋め込んで元に戻してやる。ついでにベルギーレンガで囲ってから腐葉土でマルチングをする。
その② ハナカイドウ
此処はかつてオリーブを植えていた場所。オリーブとの植え替えの際にある程度の手を入れてあるので、オリーブ同様に醗酵油かすを埋め込んでから腐葉土でマルチングをした。すぐ傍にブロック塀とポストの基礎のコンクリートがあるので、オリーブのようにレンガで囲ってやることができない。その代わりにハツユキカズラの苗で囲ってみた。来春に綺麗なグランドカバーになっていることを期待したい。
その③ キンモクセイ
これは場所はそのままで、今まで覆われていた砂利を取り除いて周囲を掘り起こした。用土と肥料・養分は他と同様。
レンガで囲って「10万年腐葉土」でマルチングを施した。
その④ ドウダンツツジ
まずは砂利を除去。周囲をできるだけ深く掘り上げてからいつもの用土と土壌改良材、肥料のミックスで埋め直す。腐葉土でマルチングをした。元気になったら他の場所に植え替えるつもりなのでレンガの囲いはしなかった。
その⑤ シマトネリコ
これは記録が無い(まだ「園芸ノート」を始めていなかった)のだが、春先(だったかなぁ)に株分けをしたシマトネリコ。
元気に育っている。とはいえ、ろくに肥料もやっていなかったので今回土壌改良と追肥をすることにした。
掘ってみると、硬い赤土の中の浅いところに必死に根を張っているのがわかった。今後の事も考え、またその生命力を信じて可哀そうだが表層に近いところの根で外に伸びているものは切断・整理した。その分、しっかりと掘り上げて土壌改良材、有機肥料をしっかりと施すことにした。
レンガの囲いを作って、今までの地表よりも少し高いところまで盛り土をして表層の根を埋めてやった。その上から「10万年腐葉土」でマルチングをした。
これで大物の土壌改良と追肥はほぼ終わり。手を付けていない斑入りトベラは移植も含め考え中だ。
まずは不調だった草木たちが健康を回復してくれるといいのだが。