今ではすっかり生活の一部となっているウォーキング。
2014年にタイから帰任し、翌年研究所に転籍と同時に定年となったのが2015年4月だった。タイではゴルフ以外のスポーツをやる機会がなかったのですっかり身体がなまってしまっていたのだが、日本に帰ってきたらソフトボールを再開するいうのを決めていたのでその基礎体力作りとしてウォーキングを始めることにした。
歩き始めは2015年4月29日、その年のGW連休の初日だった。
80kmほど歩いたところで「もし、これが東京駅を始発とする東海道線の線路の上だったらどこまで来たことになるのだろう。」と思い付いたのが現在まで続く「歩き鉄旅」の始まりだった。ネットから得た駅間距離情報をもとに独自のExcelファイルを作成し、その日の歩行距離を入力してという歩き鉄の旅が始まった。もちろん最初は東京駅発の「東海道本線を歩く」である。
ほどなく、「鉄道の旅ノート」というJR/私鉄の全路線・全駅を掲載した白地図帳を購入し、その日のウォーキングで到達した駅までを赤マジックで塗るという行為も並行して行うようになってウォーキングのモチベーションがグンと上がった。
歩き始めた頃は東海道本線を歩き切り神戸に着くのはどんなに壮大なことだろうと思っていたのだが、いざやってみると人間の足という交通機関(?)は思ったより高速で、その年の9月3日には神戸に到着してしまった。
そのまま山陽本線から鹿児島本線で鹿児島に着いたのが翌年2016年の7月18日。その距離1522.4km、要した日数は446日だった。
鹿児島で考えた・・・ここでまた来た線路を逆行して東京を目指すか、もしくは日豊本線や山陰本線、そして中央本線などの裏ルートを通って東京に戻るか、はたまた最北端の稚内にワープしてから東京目指して南下するか・・・最後のワープを選んだ。
宗谷本線、函館本線で函館に着いてから青函連絡船で青森に渡ることも考えたが、せっかく海底トンネルで繋がっているのだからと北海道新幹線の線路を歩いて青森に、そこから東北本線で東京に着いたのは2018年の8月25日。
通算距離は3114.7km、要した日数は1214日であった。途中旭川付近で長らく停滞したのは椎間板ヘルニアの切除手術を受けたからだった。術後のリハビリテーションに日々のウォーキングは最適だった。
ここから先の詳細は省くが、この10年間の記録のまとめをいくつか。
通算距離:8247.8km
通算日数:3658日
歩いた路線数:83
日当たりの平均歩行距離:2.27km
スタート時からの体重変化:-7.75kg(最大は-10.1kgだったが最近リバウンドした)
完全制覇した地域:北海道JR全線、首都圏JR全線
現在は小海線の東小諸付近を歩いている、もうすぐ終点の小諸だ。この後は篠ノ井線を計画している。
ところで8247.8kmというとどれぐらい遠いのか・・・東京からの直線距離だとポーランドのワルシャワ、ハンガリーのブダペストが8200kmということなのだが、飛行機で10時間以上も掛かるところをたとえ10年掛かったとしても歩いてきたなんて驚き以外のなにものでもないね。
まだまだ歩くよ、線路がある限り・・・