自分でぶつけたゴルフのバンパーの修理、息子から引き取ったクロスバイクのレストア、久しぶりに触ったライカM3での超アナログな撮影などなど・・・やることは山積している。
どれをとっても一朝一夕でカタがつくようなものではなく、手を動かすと同時に、いや手を動かす前に綿密な作戦と手順を考えておかなければならない点が共通している。かといってこれらの課題に取り組むことは義務ではなく、むしろそれぞれの結果に対する達成感と、それに至るプロセスを楽しむことが目的となっている。すなわち趣味なのである。
子育てはとうの昔に卒業し、若い頃のように四六時中仕事のことを考えているわけでもないので週末には自由に使える時間がかなりある。
健康と体力維持(増強?)のための水泳と、これまた趣味の洗車はあるのだが、それでも時間はたっぷりとある。
ただ、同時に複数のことを進行させると非効率なこともあるので、とりあえずクロスバイクはカバーを被せて軒下に保管し、今はゴルフのバンパー修理を少しずつ進めている。この調子だと、あと数週間はそれが第一優先だ。
ゴルフが済んだらクロスバイクかというとそれは疑問だ。
バイクのレストアには油脂類、溶剤などをつかうことになるので屋外での作業が基本である。
冬の外は寒い、よって11月中旬からの作業開始はないだろう・・・ということでバイクのレストアは来年の桜が咲く頃に開始されるだろう。
となれば新たな課題が欲しくなる。
で、出てきたのがRX-8。
2007年1月に納車されたRX-8には当時のパイオニアの楽ナビがついている。
使いやすいカーナビではあるがここ8年間の道路インフラの拡充は大きく、2006年末の地図データでは道無き道を走ることが多くなってきたし、圏央道や第二東名などの有料道路に至ってはカーナビ中にICすら存在しない。毎日通る会社への道もカーナビ上は存在していないので気持ちが悪い。
毎年末に地図データは更新されるので、近いうちにパイオニアにHDDを送付して2014年版の地図データに有償バージョンアップを施してもらうつもりだった。
ところがである。8年前の楽ナビのHDD書き換えサービスは終了しました、2012年版ならありますがとのことなのである。ちなみにDVDでの書き換えのタイプはいまだ地図データの更新はできるのだが。
いずれにしても2012年版ではこれから最も活用するであろう圏央道の寒川~東名~中央道のデータが無いではないか!
という事で次なる課題はRX-8の地図データの更新である。
ディーラーの担当者と相談した結果、これにはいくつかの手段が考えられる。
① 今のままのカーナビで2012年版の地図データへの更新で妥協する。
② センターコンソールを交換し、2DINサイズの最新カーナビ・オーディオ機器をはめ込む。
③ オーディオはラジオだけと割り切り、現在の楽ナビを撤去し、その跡地にポータブルナビを設置する。ラジオだけでは堪えられない場合にはCD付きの純正オーディオユニットに交換する。
今までの経緯から考えても、①は問題外、③はカーナビに関しては最もコストパフォーマンスの高い選択肢だが、車内のオーディオ環境が著しく退化してしまうので気に入らない。
では②かということになるのだが、2DINサイズのオーディオスペースを有するコンソール交換パネルのデザインが極悪なのである、それにカーナビの位置が低すぎる。尚且つこの不細工な交換パネルが高価ときているのでNGとした。
そうなると他の対策を考えなければならない。
ヒントは前述の手段①に近いものだった。
最近はオンダッシュ・タイプのカーナビはほとんど姿を消してしまい、パイオニアのカロッツエリア・楽ナビシリーズからもなくなったようだ。ただし、2010年ごろまでは製品ラインナップに存在している。このタイプのカーナビはDVDを購入して地図データを更新するもので、今でもデータ更新が続いている。
だとすると、ここで浮上してくるのが得意のヤフーオークションである。
年式の浅い(=新しい)楽ナビを検索する。
何故、楽ナビにこだわるかといえば、おそらく寸法や配線関係が同じまたは類似している筈なので(よほどの理由が無い限り、無意味な寸法・配線の変更はしない筈だ)現在の楽ナビとの置き換え工数がきっと少ないだろうと読んでいるのだ。
オンダッシュ・タイプでは2010年式のHRV-110が最も新しいが、6~8万円と高い。
2009年式のHRV-200で27,000円の出物を見つけた。
早期終了がないことを祈り、入札終了20秒前に入札!あっけなく落札することができた。
落札が3連休の台風の日曜日の晩だったにもかかわらず、火曜日の昼にはHRV-200が到着した。
できれば自分で取り付けたいのだが、RX-8のセンターコンソール周りは構造が複雑で素人にはハードルが高い。それも考慮してディーラーでの取り付け工数の少ない、すなわち取り付け工賃の安い楽ナビを手に入れたのだ。
また紆余曲折があって、現在のHDDからの楽曲再生がFMトランスミッター経由となっているために音質がよろしくないのである、これも同時に解決したい。
この音質改善については対策の選択肢が少ない。
楽ナビのHDDから出てくる音声出力をRX-8純正のオーディオユニットに有線入力するのには、米国HOH社製のMAZ/AUX-1というコンバータが必要なのだ。このコンバータを介すことによって、音質極悪のFMトランスミッターから開放される。
ところがこのMAZ/AUX-1はとうの昔に生産終了し、新品を手に入れることができない。
で、またオークションだ。
MAZ/AUX-1の出物を探す。
ところが、個体数の少ないRX-8用ということもあってなかなかヒットしない。
見た目はかなりくたびれた中古品だが5000円で出ている。元値が1万3千円程度なのでまあいいか、と思ったのだがすでに1名の入札者がいる。早期終了というリスクはあるものの、絶対に落札するつもりなら終了間際まで此方の存在を他の入札者に知られてはならない。オークションの鉄則である。
思った通りに入札終了直前に立て続けに入札があった。スリルがある。最後は予定落札額よりもかなり高くなってしまったが、なんとか落札することができた。
このMAZ/AUX-1とHRV-200を来月早々に取り付けてもらう予定だ。
気分はルンルン、取り付けが楽しみだ。