先日の台風15号では鎌倉の実家が夜半より停電した。幸いにも翌日の昼頃に復帰し、猛暑をしのぐことはできたが、千葉県南部では復旧までに大変長い時間が掛かって人々の生活への影響は深刻だった。
我が家はオール電化住宅なので、ひとたび停電となると様々な機能が失われてしまう。熱を発する機器のような大電力を消費するものは賄えないとしても、パソコンや携帯、テレビやラジオぐらいはなんとかしたいと思って前々から充電式の蓄電池の導入を検討してきた。
しかしながら、それらの蓄電池のほとんどが中国製で信頼性にはかなり不安がある。特に充電器の発熱などについてはかなりリスクがありそうだということで購入を迷っていた。
そんな時に月刊Stereo誌で見かけたのがホンダ製の蓄電池、Lib-AID E500 for Musicである。オーディオ誌に載っていたのは、E500ベースに内部配線やコンセントなどをオーディオグレードにアップグレードしたもので、視聴レポートを読むと公共の電源ノイズから隔絶されたバッテリーによる音楽再生は素晴らしいということだ。
これで一石二鳥と思いきや Lib-AID E500 “for Music”は元のLib-AID E500が約9万円なのに対して約30万円ととんでもなく高価だ。ちょっとポチる気にはなれないなぁ。
考えるうちにE500 “for Music”の音楽性能(変な表現だが)が仮に100とすれば元のE500でも90や95ぐらいはあるだろうという結論に至った。あの業界の有意差って大体そんなものが多いので。
で、Amazonじゃなくて楽天でポチ!
どのオーディオ機器の電源にするのが良いかと考えた結果、DAC専用の電源とすることにした。今までもCDプレイヤー、ネットワークプレイヤー、DACとプリアンプはCSEのクリーン電源RG-100から取り出しているのだが、そこからDACだけを蓄電池電源とすることにした。どの機器の電源を蓄電池化するのが良いのかについては追々煮詰めていくことにする。
音質の話をする前にE500の使い方だが、ステレオを聴いていないときはAC電源からE500を充電し、ステレオを聴くときには充電を中止してE500からのAC出力でDACを駆動。その後はまた充電の繰り返しだ。
これならいつ停電になってもE500はフル充電状態なので安心。
で、蓄電池電源化の効果だが、とても静かで分解能の高い繊細な音になるであろうという予想に反して力強い音になる。弦楽器の響きなどは潤いを増すし、ボーカルの生々しさも向上する。だが一番顕著なのはエレキベースのビート感やドラムのアタック感かな。ビートルズが若返る感じ。レッドツェッペリンなんかもいい感じだ。
ということで、今回は防災のお話でした。じゃんじゃん。