バラの冬作業の一番のイベント、つるバラの剪定・誘引を行なった。
つるバラと言ったが正確に言うとピエールドゥロンサールはつるバラだが、隣のソレイユロマンティカはシュラブローズという分類になる。しかしながらソレイユロマンティカの生育状況を見ればまさにつるバラ、枝の最高地点では3メートル近くまで成長した。
バラには頂芽優勢という性質があるので、伸びきったつるバラをそのままにしておくと来春は最高地点の枝先中心にしか花は付かない。花数を増やすには、枝をできるだけ水平に近く寝かしてやって最高地点を増やしてやることで多くの花が咲く・・・ということらしい。
更にどの枝にでも花が咲くわけではなく、今年花を付けた枝(古枝)にはあまり花が付かず、今年の開花の後にニョキニョキと出てきた新しい枝、ベーサルシュートとかサイドシュートと呼ばれる若枝に花が咲く・・・ということらしい。
ということで葉をむしり取って明らかに不要な枝の剪定までは数日前に済ませておいたので、本日は更なる枝の選定と剪定、そして塗装をしてフェンスに固定しておいたトレリスに誘引・固定するというメインイベントだ。
ピエールドゥロンサールは棘も少なく、枝も曲げやすいので比較的作業が楽だった。ソレイユロマンティカは鋭い棘が沢山生えているし枝も硬くて曲げにくいので苦労した。
オベリスク仕立てのマリーヘンリエッテとロマンティックチュチュの固定はソフトワイヤーを使ったが、この大物二つは麻ひもで固定することにした。麻ひもとしたひとつの理由は見た目の拘りだが、もうひとつの理由は今後の剪定や誘引の際に麻ひもなら鋏でチョキンと切れば済むので。トレリス先端近くのソフトワイヤーを解くのは大変そうなので。
ただ、麻ひもで縛りつける前につるバラの枝はその反発力で動いてしまうので、大体の誘引形状を決めたところでソフトワイヤーを使って仮止め、その後に麻ひもで固定してソフトワイヤーを外すというやり方で進めていった。
これが完成形。全体が見渡しやすい車庫側から撮ったものだ。
これではどれが枝なのかがわかりにくい。ということで着色してみたのがこれ。赤がピエールドゥロンサールで黄がソレイユロマンティカだ。
もっと大胆に剪定すべきだったのかもしれないが、今年はこれで完成として来春の花の付き方を見て来年以降の剪定・誘引にフィードバックしていこうと思う。
手のあちらこちらが傷だらけになったが来春が楽しみだ。