計画していたリニューアルもほぼ計画通りに完了したので、肝心の効果のほどをまとめてみた。
① スポーツサスペンションと車高-15mmは、以前にも増してトレーサビリティが向上。その反面、乗心地が硬くなる懸念もあったが、寧ろ乗り心地は向上した。
一番強く改善を感じるのは、バネ下の挙動の収束の良さ。いわゆる「バタバタ感」が消え、足回りがスムーズに動いているのが分かる。
また、-15mmは外観をスポーティーに見せる効果もあり満足度は高い。
② エンジンマウントの交換はアイドル時の振動改善をもたらした。
今時のレシプロエンジンに比べロータリーはアイドル時の回転変動が大きく、エアコンのコンプレッサーのON/OFFによってボディが共振現象を起こす。
ある回転数域での共振そのものは残っているが、エンジンマウントの交換によって振動レベルはかなり改善された。
③ レカロシートは純正シートとよく似た形状なので、色違いではあるものの外観上の違和感は少ない。
しかしながら、実際に腰掛けてみるとタイト感が強いのと、適度なクッション硬さで身体全体を「面」で支えられているのが分かる。
街乗りだけでなく、継ぎ目のある高速道路(西湘や横羽線など)での突き上げ感も相当改善されている。
さすが、世界のトップブランド、レカロである。
唯一の難点はショルダーアンカーとシート肩部が近く、シートベルトが引き出しにくいところだが、慣れれば問題無さそうだ。
④ ステアリングホイールについては、オリジナル品の革表皮のシボがほとんど消滅してツルツルになってしまったのでオートエグゼの用品に交換した。
ディンプル加工した表皮が思いのほか握りやすく、且つステッチのおかげで滑りにくい。
⑤ メカだけを一新するだけでなく外観もリフレッシュということで塗装面の下地処理とコーティングも実施した。
どうやっても取り去ることができなかった頑固な水垢も消え、新車のようなスベスベの状態になった。
毎週の洗車は水洗いのみだが、1年後の再コーティングまでコート剤がもつかどうかは微妙なところ。
これ以外にも点火プラグの交換を行なったが、これは単なるメンテナンスであり、新旧の差異は感じない。
以上、金もかかったがそれなりに、いやそれ以上に車が若返ったというのが今回のリニューアルの総括である。