洗車の作法(外周り編)

洗車が趣味の人は多いと思うが(そうでもないか・・・)、洗車をする車種、洗車をする環境、洗車の道具や洗車にかける時間などでそのプロセスは千差万別であろう。

ここでは、私の標準的な洗車プロセスを作業順に紹介したい。
今回は外回り編を。

①     全体を水洗
ますは、ボディや足回りなどについた埃や汚れを水で洗い流す。
水をかけただけでは汚れが落ちるものではないが、この工程を省いて洗車を始めると塗装面を傷つける恐れがあるのでたっぷりの水で車全体を洗い流すのが大切である。

②     ホイール洗い
ホイールにはブレーキダストをはじめとする金属粉がこびりついている。
ケミカル系のホイールクリーナーを拭きかけ、5分ほど待つと金属粉が浮き上がってくるので(紫色の液体とともに)ブラシまたはホイール用のスポンジでホイールにこびりついた汚れを落としてやる。
ホイールクリーナーはブレーキディスクなどを腐食させるので、十分に水をかけて完全に洗い流さなければならない。

③     ボディ洗い
濃縮タイプの洗剤をバケツに出し、洗車用のノズルから勢い良く水を出して希釈しながら泡立てる。
洗剤を洗車用のブラシにつけて、ルーフ~ガラス~エンジンフード~トランク~前後のバンパー~フェンダー~ドアと上から順番に洗っていく。
給油口のリッドを開けて、給油口周りも綺麗に洗う。
その後、十分な水で洗剤を完全に洗い流す。

④     コーティング剤塗布
塗装面の撥水効果が薄れてきたときにはコーティング剤を塗布する。
私はコーティング処理をした時にメンテナンス用としてもらった油性のコーティング剤を使用している。
このコーティング剤は撥水効果を取り戻すだけでなく、頑固な水垢や、水滴がレンズ効果を起こしてできた跡を消す効果もある。
ボディ表面が濡れた状態で、少量をスポンジにとって塗り伸ばし、その後水で洗い流す。

⑤     タイヤ洗い
ボディ洗いで残った洗剤をブラシにつけてタイヤを洗う。
専用の洗剤があるのかもしれないが、余程ひどい汚れでなければこれで十分に落ちる。

⑥     拭き取り
拭き取りを始める前に、洗車用のハンドワイパーを使って余計な水滴を取り除いておく。これによって、拭き取り作業が格段に楽になる。
拭き取りには「ボディ表面用」と「ガラス用」の二つのマジッククロスと、開口部拭き取り用のウエスを使用する。
ボディ表面がコーティングされている場合は塗装面は単に拭き取ればおしまい。
コーティングがされていない場合には、私の場合はゴールドグリッダーを希釈したものを散布しながら拭きあげる。
ガラスはゴールドグリッダーを希釈したものを散布しながら拭き取る。
最後にドア、トランク、エンジンフードを開け放って、開口部に溜まった水や汚れをウエスで綺麗に拭き取る。これをやるとやらないでは随分と仕上がりの質感が違ってくる。

⑦     タイヤの仕上げ
タイヤが乾いてきたら、ウエスで水分を拭き取ってやる。
その後、タイヤワックスを擦り込む。私はシュアラスターのものを使っている。
時間が無いときは泡タイプのクリーナー(ノータッチ)で済ませることもある。
原着黒塗装のバンパーが白化してきた場合にもタイヤワックスを塗ってやれば見栄えがよくなる。
先に洗っておいたホイールもこの工程で拭きあげてやる。

 

以上が、私の標準的な洗車プロセスだが、慣れてくるとRX-8なら1時間強でできる。(車高の高いゴルフではもう少しかかる。)

他に大事なことは、夏季の洗車は日陰で行なうこと。
日向で洗車を行なうと、洗う際から水分や洗剤が蒸発してしまい有効な洗浄ができない。

我が家の車庫は家の東側にあるので、午後になって日陰になるころにおもむろに洗車を開始、日が傾くころに洗車を終えてシャワーで汗を流し、ビールを飲むという至福の夕刻を過ごすことにしている。

車が綺麗になると同時に、良い運動にもなるし、スッキリとした気分になって最高である。