これまで電源ケーブルやRCA・バランスケーブルなどの所謂オーディオケーブルにはそれなりのものを選んできた。
何か忘れているというか、ここはどうしようかな~と思っていたのがLANケーブルとハブだった。
データを運ぶだけのケーブルと割り切ってしまえばその通りだとは思うが、何を変えても音が変わる(必ずしも良い方向に変わるとは限らないが)この世界、いっちょうやってみることにした。
世の中すでにその分野に着目しているオーディオファンはポツポツと出てきているらしく、オーディオグレードのLANケーブルが商品化されている。
カテゴリー7というノイズ対策を施したグレードであることは勿論、端子の金メッキ化や外装のメッシュ化など、いかにもオーディオケーブルといった趣に作られている事にそそられる。
価格もピンキリで数千円から数十万円までと幅広い。
電源ケーブルやコネクトケーブルに数万円を払うことにはあまり抵抗を感じなくなってはいるが、数万円のLANケーブルには抵抗がある。
ということで選んだのが、DELA(バッファロー)のC1AEというLANケーブル。
二重シールド、メッシュ外装、金メッキ端子と仕様的には条件を満たしている。価格も5千円前後(長さによる)とリーゾナブルであるが結構カッコイイではないか。
ケーブルと同時にハブも変えてみることにした。
スイッチングハブといって、必要な端末にだけ信号を送り届けるすぐれものである。(らしい)
さすがに壁内に埋設されたLANケーブルやハブには手が出せないので、ハブについては
①NASに繋がるハブ
②NWPに繋がるハブ
の計2個を、ケーブルについては
③NAS~ハブ~直近の壁面端子の間
④NWP(ネットプレーヤー)~ハブ~直近の壁面端子の間
の計4本を交換した。
いっぺんにすべてを交換しては、音の変化に対する寄与度がわからないので、上記の①~④を順に換えて聴き比べをしてみた。
それぞれの状態で以下の課題曲をNA-11S1で再生し、S/N比、高音/低音への影響、Warm~Coolの変化を体験してみる。
① クラシック・・・Bach Partita No.3 in E-Major (Hilary Hahn)
② ジャズ・・・Waltz for Debby (Bill Evans)
③ ポップス・・・Dang Dang (松任谷由美)
結果(印象)は忘れないようにその都度、紙に書き留める。
ではその結果を・・・
まず①のNASに繋がるハブの交換だが、びっくりするほど音数と情報量が増えた。ジャズとポップスでその傾向が顕著。
続いて②のNWP側のハブの交換では音圧が上がったような印象。ジャズの臨場感が半端なく向上している。
ケーブルに大きな期待があったので、その前にハブでこんなに改善されちゃうとは思わなかった。うれしい誤算だ。
続いて期待のLANケーブル交換。
③のNAS側2本の交換では躍動感と低音の量感がアップ、と同時に高音のスピード感も。
④のNWP側2本では、臨場感が増し、余韻が美しい。全般的に潤いが出てきた。
うるささが軽減され、沈み込むようで且つ歯切れの良い低音と良いことばかり。
オーディオグレードLANケーブル、その良さを広く知らしめたいものである。
と、予想以上の効果にびっくりである。
今回の投資合計は約2万円。信号ケーブルや電源ケーブル1本の単価の半分程度である。
これは効くよ~