桃と新幹線

今日は天気も良いし、気温も高くなるとのことだったので桜を求めて箱根あたりに遠征しようかと思っていた。でも間違いなく観光大渋滞になるだろうなぁと逡巡もしていた。
そんな時、数日前に配られた市の広報誌に気になる記載が。
DSC_0304
「赤、白、ピンクの源平桃400本以上が咲き誇ります。」と言われれば見に行くしかないだろう。行ったことは無いが車で20分ぐらいの近場だし。

カーナビに行き先入力して女坂を目指す。
かなり人里はなれたところに女坂はあった。
指定の駐車場は産業廃棄物の最終処分場の敷地の中だがモノモノしい雰囲気ではなく、塀の周りを桃の木が囲むのどかな場所だ。
DSC_1753
車を停めて早速歩き出す。
順路案内に従って処分場の周りを反時計回りに回っていく。
程なくして新幹線の線路の脇に出た。先ほどから時折聞こえてきた迫力のある轟音は新幹線の通過音だった。
DSC_1763
そうしていると上りの新幹線が来た。
DSC_1771
近い!  凄い迫力だぁ!!
時速250kmぐらい出てるんだろう。
こんなに間近で新幹線を見れるなんて・・・新幹線の巻き起こす風が凄いのなんのって。

びっくりしたので新幹線脇の道は早々に退散する。
桃の木が咲き誇っている。背景には菜の花の黄色をはじめとする春の花のやさしい色が入り混じっている。
DSC_1782
一つの幹から白・赤・ピンクの桃の花がついている。品種改良でこういうのを作ってきたのだろうか。
DSC_1787
よく見ると白地に赤が刺した花も多い。
DSC_1788
山里の雰囲気が漂う小径を歩いていく。
DSC_1789
ちょっとした繁みを抜けると桜の大木があった。立派な枝ぶりだ。
DSC_1804
やはり、桃と桜では風格が違うなぁ。
DSC_1805
近頃には珍しい竹林の先に坂があった。これが女坂なのだろう。
DSC_1808
坂の途中にあるベンチでおばさんがくつろいでいた。坂を下るとこんな幟が立っていた。
DSC_1822
回る方向が間違っていたのだろうか・・・まあ、気にすることではない。
「花桃」というぐらいだから、花を愛でる木であって、桃の実を収穫するための木ではないのだろう。

道の脇を流れる小川には桃の花びらが流れ、その上から新たな花びらが舞い降りてくる。まさに「春の小川」の風景である。
DSC_1817
この木も可愛い形をしてるなぁ。
DSC_1823
桃だけでなく、あちこちに春の息吹を感じることができる。
DSC_1819
よく見れば、此処にもほら土筆が。
DSC_1829
順路を一周して、振り出しの駐車場まで戻ってきた。
さっきはその迫力にビビッてすぐに退散してしまった新幹線をもう一度見に行こう。
ちょっと気になるこんなポスターも貼ってあるし。
DSC_1831
やって来ました、線路際。といってもただの線路じゃなくて新幹線!
上りが来たぞぉ~。連写一眼だ。
その中で最もバランスよく撮れた一枚だが、写真にするとスピード感がないなぁ。
DSC_1867
ちょっと先には新幹線を跨ぐ歩道橋がある。
ここで新幹線の線路の中心に立って迫り来る新幹線を待ち受ける。
DSC_1880
ひや~~~~、凄い、恐い。
自分の真下を通り過ぎる新幹線。誰だって下半身がモゾモゾするに違いない。
いや~、楽しかった。

<後日談>
この翌週、仕事で名古屋方面へ。
品川からのぞみに乗り込み、新幹線の車内からこの花桃ポイントを撮影することにチャレンジ。
まずはiPadのGoogleマップにこの花桃ポイントを入力。あとは自分の乗る新幹線が地図上を近づいていくのを見守る。
いやいや新幹線は速いのなんの、あっという間に通り過ぎた。でも、なんとか携帯で撮った一枚。感動的!
DSC_0332