最近友人と凝っている手作りオーディオ。
GPSクロックジェネレーターの製作から始まったことなのだが、最近は以前より買いためてあったStereo誌の付録を元ネタにした工作も活発になってきた。とはいえ、手を動かしてくれるのは専ら友人のF君なのだが。
今回はまずGPSクロックジェネレーターの2号機改の評価である。
ところがこの2号機改、回路設計上の何かの問題のせいで動作が不安定。色々と試してみたがギブアップとなってお帰り頂くこととなった。
F君がついでにと持ってきてくれたのが、デジタルアンプのLXA-OT3改とスキャンピーク製5cmフルレンジを搭載したバックロードホーン。
このLXA-OT3改は入力、出力ともに二つのインターフェイスを備えているので様々なシステムと容易に接続できるところがミソだ。
いずれも小さいながら、タダものではない何かを匂わせている。
早速書斎のPCに繋いでみる。SRS-Z1ブラックバード号と純正アンプの組み合わせとの比較試聴となる。
アンプはSRS-Z1純正アンプとLXA-OT3改、スピーカーはSRS-Z1と小型バックロードホーンと計4種類の組み合わせでPCオーディオを再生する。Foobar2000からはFA-66をDACとして、VolumioではラズパイベースのDACで。基本的にはスーパーウーファーとの組み合わせだ。
いや~、凄い凄い。
SRS-Z1も相当良い音だと自負していたのだが、このバックロードホーンを聴いてしまうとその自信がフニャフニャと跪いてしまいそう。デジタルアンプのLXA-OT3改も目の覚めるような鮮烈さだ。この両者の組み合わせになるとスーパーウーファーが無くても十分に迫力があって且つハイファイな音を聴かせてくれる。
当初はリビングルームのメインシステムに繋ぐ予定はなかったのだがこれを聴いてしまうとそうもいかない。
プリアンプからのREC-OUT出力をLXA-OT3改のRCA端子に挿してやる。これでメインシステムの全ての音源をこの小型システムで再生できるということだ。
まてよ、なんだこれは・・・という音が出てくる。
設置に工夫を凝らしてみると更に良くなる。剛性の低いエンクロージャーを横に寝かせて、強化ガラスと鉄アレイでガッチリと挟み込む。
スピーカーの前後位置をガラス端面から少し後退させてホーンの効果を助長させ、気持ち外側に振ることで音の拡がりを与えてやる。ホーンの開口部には柔らかめの布を突っ込んでホーン臭さを緩和する。
多くの音源への対応を欲張らなければプリアンプすら不要というミニマムオーディオの完成だ。
冗談抜きで凄い。まさかこのサイズのアンプとスピーカーから出てくる音とは思えない。まさにカルチャーショックだ。
ということでこれ以上の試聴は危険と判断し、翌々日にGPSクロックジェネレーター2号機とともに返却をした次第。
でも、どこかで何かが目覚めてしまった。ゴゴゴゴゴゴゴ・・・という地鳴りが聞こえてくるのは僕だけだろうか。