電気道師匠に預けてあったLXV-OT7の魔改造が完了して届けられた。
塗りに塗ったスプルース材のケースに改造が終わったOT7を収める。おぉ、良い感じだ。アルミ削り出しのボリュームノブが高級感を醸し出している。スプルス材のケースのど真ん中に目立つ瑕(塗装中に手が滑って落とした)があるのはご愛敬だ。
サブシステムの駆動系のコンポーネントを並べるとこんな感じだ。長岡教が少し入っているので錘が載っている。
左からGPSクロックジェネレーター、真空管ハーモナイザーのLXV-OT6改、真空管ハイブリッドアンプのLXV-OT7改、そしてOT7用のアナログ電源である。どのコンポーネントにもF師匠の手が加えられている、もしくは100%手作りだ。
これでサブシステムのハードウェアは99%完成というところまできた。残りの1%は何なんだということなのだが、Amazonで注文済みのOT7の筐体の脚となるAETのインシュレーターがいつまで経っても発送されてこないのだ。他のネット販売を見ても同様のステータスなのでAETの生産が追いついていないというか、ひょっとしたらもう作っていないのかもしれない・・・ということで、当面はいつものAT-6099で凌ぐことにした。
気になるOT7の回路の魔改造だが、回路図上はこうなっている。図中の赤丸で囲われたコンデンサーや抵抗が交換されているのだが、その数なんと16個である。
回路と実物のレイアウトはちょっと違うので実物で比べてみる。
これが改造前のオリジナル。
そしてこれが魔改造後である。
この魔改造に加えて、
*真空管をムラード・リイシュー(ロシア製)に交換
*筐体のダンピングとノイズシールド(銅板貼り付け)
*ボリュームノブをアルミ削り出しに交換
*スプルース材の筐体カバーに収納
が施されている。
更にスイッチング電源(ACアダプター)をトランス式のアナログ式電源に替えてあるのだから、LXV-OT7に限っていえば月刊Stereo誌の特集記事レベルまで来たかな・・・世の中にはもっと凄いことをやっているマニアの方々が沢山いるであろうことは分かってはいるが。
スピーカーの組み立て、GPSクロックジェネレーター、真空管ハーモナイザー、アナログ電源の追加など、自分なりにハードウェアに関してはある程度の究めた感はあるので、これから先のセッティングの詰めとエージングや使いこなしなどで更なる高みを目指したい。
肝心の音はどうなんだ?ということなのだが、コンデンサー全交換のOT7のエージングは始まったばかり、また懸案だったボリュームの左右差についてもDACのアッテネーター値の最適化などの課題は残るのだが、「嗚呼、此処までくるのか」という感動を覚えるレベルだと断言したい。
すでに「サブ」システムという呼び名は相応しくないかもしれないなと思う今日この頃である。