Phase-1の分析と評価

太陽光発電システムの評価をしたい。
まずはPhase-1、すなわち太陽光発電システムを導入しただけ、エコキュートは深夜電力でわき上げを行ない、余剰電力の売電もできていない状態である。
太陽光発電システムが稼働を開始したのは9月23日で9月は中途半端なので10月を分析及び評価の対象とする。


<主要な結果>
総発電量(a):786kWh
総消費量(b):449kWh

うち太陽光電力で賄われた消費量(c):153kWh
他にもいくつかの数値はあるのだが、分析と評価はできるだけ単純化すべきなのでこの数値をベースに行なう。

<分析と評価>
まずは自給率。
単純自給率:a/b=175%
自家消費率:c/b=34%

単純自給率とは、必要とする電力に対して太陽光の発電量がどれだけのものだったかという数値。175%ということは大幅に余裕があるということだ。すなわち、我が家の太陽光発電システムの能力は我が家の電力需要に必要十分であるという評価ができる。
ここで大きな意味を持ってくるのが自家消費率である。これは太陽光が発電した電力で総消費のどれだけを賄えたかを示す数値。これが100%であれば、消費電力を全て太陽光で賄えたということになり、経済的にも環境的にも理想的である。
10月の34%という数値、これが何を意味するかというと消費した電力の1/3しか太陽光電力でカバーできていないということである。残りの2/3は東京電力から買った電力で賄われている。その一方で太陽光の余剰電力はバッテリーレスのシステムなので消費できずに捨てている(東京電力に寄付している)ということだ。
売電契約ができていればこの余剰電力は東京電力に売電されるので、自家消費率が低くてもある程度経済的には救われる。しかしながらこの売電契約、経産省と東京電力というお役所&お役所的大会社という最強コンビで処理されるので申請から認可まで3~6か月掛かるという超スローペースでしか進まない。また、買電単価に対して売電単価は安いのであまり経済的ではないが捨てるよりはましだ。
ということでPhase-1では如何に自家消費率を上げるのかが大変重要である。それにはどうしたらよいか・・・ズバリ「リアルタイムで消費する」である。お日様が出ているときはとにかく電力を消費する。炊飯器、アイロン、洗濯機、エアコン、布団乾燥機・・・意地汚く使いまくるのが正しい。

次は経済性の評価。
前年10月の電力消費量(d1):458kWh
前年10月の電気料金(e1):17,046円

これに対して、この10月の数値は;
売電量(d2=b-c):296kWh
電気料金(e2):8,278円

天候や生活などの不確定性要素で多少の凸凹はあるが、太陽光発電システム導入前後の増減を見てみる。
買電電力の前年比(kWhベース)(d2/d1):65%(△35%)
単価の変動や政府の補助金などもあるので単純な比較はできないのだが、
金額ベースでの経済効果(e1-e2):8,768円
である。
もし売電をしていたとすれば、今年設置した太陽光発電システムの売電単価は16円/kWhなので10,128円の売り上げがあったはず。これも勘案すると経済効果は8,768+10,128=18,896円だったはずだ。

以上を総括するとPhase-1の電力消費削減効果、経済効果はほぼ予測通りだったと言えるだろう。

次なるPhase-2では「お日様エコキュート」の導入で自家消費率の向上が期待される。
「お日様エコキュート」は11月11日に設置済みだ。また「お天気リンクEZ」の設定もOKなので、今はエコキュートの学習を待つのみだ。一昨日から昼間にわき上げを行なうようになってきたので結果が楽しみである。

Phase-2の評価は12月の結果を以って行なう予定。

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