得したぁ!

仕事で「人とくるまのテクノロジー展」、通称「テク展」に行ってきた。
会場を一回りして外にある小さな広場で休んでいた。
広場の横には飲み物と軽食の売店があり、コーヒーなどを飲みながら寛ぐ人がぱらぱらと。

僕もコーヒーでも買いに行くかと考えていると、「試乗の空きができました~。ご希望の方はどうぞこちらへ~」と叫んでいる男の人が。
その割には周囲の人々の反応は芳しくないようだ。
と、その男の人がつかつかと僕のところにきて「試乗されませんか~?」って尋ねる。
その時まで気がつかなかったようだが、広場の一角にはテク展に出品している自動車メーカーの新車が数台置かれて待機している。話を聞くと、この試乗は事前にWEBで申し込んだ人たちを対象とした試乗会のようだ。それが何かのはずみで空きができたらしい。

よく見ると、トヨタの燃料電池車ミライ、マツダの発表直後のロードスター、日産のEVなどが並んでいる。
それならばということで更によく見ると、ホンダのS660とダイハツのコペンなどの軽ベースのスポーツカーもある。S660は大人気で今注文しても納車は来年になるらしい。
ダメもとで「S660乗れますか?」と聞いたところ、いともあっさりと「OKです。こちらで手続きをしてください。」という返事。免許証の確認や誓約書への署名などを済ませて待つこと数分。
「S660ご希望のXX様、こちらへどうぞ~」と、青いS660の前に案内された。

同乗者はホンダの若いエンジニア。試乗コースは敷地内のしょぼいコースかと思いきや、なんとみなとみらいの中の市街地を10分ほどかけて走る本格的なもの。
S660は実物を見るのも触るのも初めてである。
着座位置は非常に低いが、ひとたびシートに収まってしまえば快適さすら感じる空間だ。
プッシュボタン式のエンジンスタート・・・CVTをDレンジにして発進する。
軽とは思えない加速の良さ。背後から聞こえる吸気音とターボのW/Gバルブ作動音が勇ましい。スポーツ心満載だ。
途中スポーツモードに切り替えるとCVTのプログラムとアクセルのレバースケジュールが変化して、よりスポーティーな感触を楽しめる。

若いホンダのエンジニアとの会話も楽しく、10分あまりの試乗はあっという間に終わった。
帰り間際にホンダのエンジニアから「この角度がいいんです。写真をお撮りしますのでもう一度乗り込んでください」というサービスもあり、最高に得した気分である。

3台目はこれに決まりだな。