DS218play導入

家庭内に写真、動画、音楽のデジタルデータがひしめいている・・・いささか大袈裟な表現ではあるが、いくつかのカメラとアクションカメラで撮った写真と動画、そしてCDからリッピングしたFLACデータ、ネットからダウンロードしたハイレゾ音源、とデジタルデータは増えるばかりだ。
こうなるとデータの保全性について真剣に考えておかないとマズい・・・と色々と思い巡らしていたのだ。
音楽データに関しては二つのNASに分散して格納され、そのうちの一つはRAID-1となっているので冗長性は高く、全てのデータが一瞬で失われるリスクは低い。
問題は映像系のデータである。D-7200を買ったころから積極的に写真を撮るようになったのと、時間的な余裕ができたので北海道・九州などに旅行してはFDR-X3000で動画を流し撮り。それに加えて旅カメラのRX-100も手に入れたのでどんどんデータは増えていく。
デスクトップPCのGalleria-XTのDドライブが2TBあるので、そこに放り込んでおけばいいやと思っていたが、あれよあれよという間にDドライブはデータで満ち溢れてくる。
慌てて外付けのHDDの3TBを増設したのだが、バックアップのやり方がマチマチなので合理的且つ安全にデータを保存できているとは言い難い。
で、思い悩んだ挙句にたどり着いたのが、①データバックアップ専用のNASの新設、②Galleria-XTの内蔵HDDの増設だった。
Galleria-XTのDドライブに取り込まれたデータはそこで加工され、選定された上で新たに増設されたFドライブ(4TB )に蓄えられる。
Fドライブは丸ごとデータバックアップNASに自動転送され、NASではミラーリングされてバッチリと保全されるという仕組み。

ということで、連休前にいつものようにAmazonで材料を買っておいた。

中心となるNASはネット上で評判の良いSynology社製のDS218playである。その名から分かるようにHDDを二個内蔵させるタイプの2018年版。
そしてNAS用のHDDはSeagate社製のIronWolfの4TB、NAS用の耐久信頼性の高いモデルだ。同じ容量の普通のHDDよりちょっと高価。
Galleria-XTのFドライブとなる増設HDDはWestern Digital社製のWD Blueの4TB、こちらは普通のHDDだがDS218playにバックアップされるので問題は無い。

まずはDS218playの組み立てから。

と言っても、筐体を開けてHDDをネジ止めするだけ。10分と掛からない。

完成したのだが、外観的には何一つ変らない。
組み立てが済んだら初期化と設定だ。

これもネットワーク上にあるPCを開けばすぐにこの画面が出てきて、後は画面の手順に従って必要な事項を決めて行くだけ。

組み立てから始まって数十分で終了。あっけないものだ。

で、次はGalleria-XTへのHDD増設。これはちょっと手強かった。
まずは筐体を開けてみる。見るからに獰猛なGPUらしきものが見えている。

こうやってデスクトップPCの中身を弄るのは10数年ぶりだろうか。右下のベイにワンタッチでHDDが増設できるようになっているのが素晴らしい。
これが件のWD Blue。

HDDの外観は昔と変らないがインターフェースの規格が変っているので配線の種類も変っていてちょっと戸惑う。
SATA規格の信号ケーブルは用意したものがあったのだが、HDDの電源用ケーブルが見当たらない。PCケースの電源からの空き電源コネクターがあるのだが、そのコネクターとHDDを結ぶケーブルがない。
ちょっと悩んだが近所のPCデポに行ったらあっけなく見つかったので購入。

これでいい筈だ。
電源ケーブルと信号ケーブルを結線してタイラップで縛っておく。

懐かしいね、こういう作業。
PC裏のUSBケーブル、Displayケーブル、アナログ音声ケーブル、LANケーブルなどを繋ぎなおして恐る恐る電源を入れてみる。
おぉ~、何も無かったようにPCが起動した。後は事前に調べておいた手順でフォーマットをしてやればいい。(一晩掛かりました。)
明日はNASとの自動バックアップの設定をしよう。

ということで「第三のNAS」と「デスクトップPCへのHDD増設」はほぼ無事に終了した。
手前から音源用のNAS2号機(ドライブはSSDでRAID-0)、データバックアップ専用NAS(ドライブはHDDでSHR)、音源用のNAS1号機(ドライブはHDDでRAID-1)、壮観だ。

そういえば、これを期に「PCスペース」と呼ばれていたロフトに続く階段の折り返し地点にあった場所も整理した。
これが整理前の状態。使っていないMac Miniを中心に単なる物置と化していた。

そしてこれが整理した後。

Mac Miniやガラクタは撤去、NASは机の下に。これは温度対策も兼ねている。
すっかりすっきり綺麗になったのだが、いかんせんこの場所冷房が無い上に明かり取りの窓から燦々と陽光が入ってくる。夏は猛暑でちょっと辛いのだ。

でも連休初日から充実した気分である。