先日まるで天啓のごとく、10年使ったプラズマTVを買い換える事を思い立った。
そうと決まればいつものようにネット上での評判を探って機種を絞り込み、価格.comで候補機種の最安値の動向をウォッチする。この瞬間が一番楽しい時かな。
プラズマの後継としての新しいTVということになれば、性能的には今時なら有機ELの4K対応しかないなというのが結論。そうなると現実的なブランドはパナソニックかソニーか東芝かということになるのだが、松下党である僕は迷わずパナを選んだ。ブルーレイ・レコーダーもパナなので機能的にもマッチングが良いに決まってるし。
画面サイズは現在のプラズマ、パナソニックTH-42PZ750SKが42型だったので50以上がいいのぉ、当然壁掛けは踏襲して、予算的にも許せる範囲で・・・という条件下で行き着いたのがパナソニックのTH-55EZ950という55インチ。
最新機種はTH-55″FZ”950ということになるのだけど発売されたばかりでまだ値がこなれていない。その点、昨年モデルの”EZ”は毎日・毎週ドンドン値が下がっていく。しかしながら、在庫限りということになるので10日ほど値動きをチェックしてドスンと下がった時にポチった。
で、届いたのがこれ。
大きい!というか巨大な箱。こんなの二階に持って上がった上で壁掛けできるだろうか・・・と心配がアタマを過ぎるが当って砕けろである。
今までのプラズマをこれまた松下フリークのオーディオ道師匠に譲ることで手を握ったので、その見返りとしてこいつの設置をアシストしてもらうことになった。こういう事に関しては最適の人材だ。
よく考えると、今回のTV交換の作業で一番大変そうなのはこのTVを二階に持って上がる+壁掛けにすることではなく、40kg近い重量のプラズマを壁から外して無事に師匠の車に放り込むことである。
その為にはTVの前にあるレコードプレーヤー、昇圧トランス、アップルTV、ソニカDACなどを一旦撤去する必要もあるしなぁ・・・結構繊細な接続だらけなのでちょっと腰が引ける。
と悩んでいてもしょうがないので週末に決行とした。
今回のTV入れ替えに伴い、TVに繋がる地上デジタルとBSのTV信号、ブルーレイ・レコーダーおよびアップルTVとのHDMI接続、LANケーブルやプリアンプのDACに音声信号を送る光ケーブルという構成は今までのものと不変だが、4K画質に対応した大容量の画像データ通信や、アップルTVなどのストリーミング再生を快適に行なうためのインターネット接続の高速安定性などを考え、ケーブル類は総取替えとした。オーディオのように趣味性の高いケーブルではなく、通信品質の良さそうなものをチョイスした。
また、画面は大きくなるもののTVの「縁」が大変細くなるので、TVの取り付け中心位置をかなり上に動かして、画面手前のレコードプレーヤー等との高さ方向のクリアランスを今まで以上に大きく取ることにした。結果的にはこれによって「壁掛け」感が強くなって良い感じになった。
で、意外と順調に作業は進み、というか何の問題も無く事前の想定通りで作業完了!師匠がついでにプレーヤーのアースを改善してくれたし。
これが55インチの4K有機ELだ!圧倒的な発色と明暗のダイナミックレンジ。
でかい!綺麗!佳き日であった。
追記:翌日、配線の取り回しのストレート化とカバーの色を壁と類似色に改良
で、話の続きを。
有機ELのTVに替えて驚いたというかちょっと違和感を感じるのが、そのリアルさというか臨場感というか。
どういうことかというと、映画が映画っぽくなく実写のドキュメンタリーのように見えること。フィルムで撮影されたものがビデオで撮られたような。古い作品が撮り直したように高細密に見えること。屋外の撮影なの筈なのにスタジオ撮影並みに画像のSN比が高く見えることなどである。
決して悪いことではないと思うのだが、場合によっては雄大な映画感が薄らいでしまうと感じるのは僕だけではないと思う。現に家人も同様の印象を持ったようだ。こうした現象は間違いなく高度な画像処理の賜物なのだろうが、正直「ここまでやるか!?」という感じ、このTVを開発した技術者の中でも大きな議論を呼んだのではないかと察するところではある。
こういう感覚もあっという間に慣れちゃうんだろうな・・・