Brooklyn DAC+を導入

2018年もあと数時間となったが、最後の最後で新たな機材を投入した。
Mytek DigitalのBrooklyn DAC+である。
昨年の同じ頃にOppoのSonica DACを導入したのだが、高性能に裏付けされた粒立ちの良さは際立つものの、トータルな音楽性では古参のNA-11S1の後塵を拝すことが多いというのが正直なところだ。
最新、最上位のDACチップ(ESS9038Pro)の使いこなしが如何に難しいものなのか、そして音楽性の追求という面では伝統あるMarantzの方が役者が一枚上だったということなのだろう。

NASに貯めた楽曲データは NA-11S1とSonica DAC本体で直接再生も可能だが、ユーザーインターフェイスの良さもあって日頃の音楽のソースはPCのFoobar2000での再生となることが多い。と、色々と音を出す方式や選択肢はあるのだが結論としてはやっぱり僕はデジタルオーディオ派ということである。
そうなるとUSB-DACにはこだわりたいということになる。
Oppoが嫌いではないんだけど、携帯電話を作るのと音楽用のDACを作るのではものづくりの考え方が全く異なるのではないかとモヤモヤした気分であったことは否めない。
で、前々から気になっていたMytek DigitalのDACにたどり着いた。
価格と評価のバランスで中級機のBrooklyn DAC+を選んだ。中級機といってもSonica DACよりは相当高級なのだけど。
届いたBrooklyn DAC+を見てその小ささに感動した。色々なものがギュっと詰まった感じだ。色は敢えてシルバーである。フロントパネルのテクスチャーが独特の存在感を醸し出している。
早速Acer 5745Gに繋いでみる。PCのアプリで様々な設定が明快に行なえるのが良い。

音については初日ではなかなか判断できないんだけど、一言で言って格調高い音である、且つ迫力もある。上品な迫力というと変だがそういう音。
ハーディングのウィーンフィルのマーラーの10番が心地良く響き、ケニー・バロンのFragileのベースが下の下まで伸びている。まだまだ使いこなせてはいないけれども、底知れない潜在力を感じさせてくれるDACだ。
一年間のモヤモヤが一気に晴れてきた。