レコードクリーニングの儀(続編)

数日前に封印したSP-562で仕上げるレコードクリーニング法だが、それにも懲りずにまだ試行錯誤している。何故ならネット上の書き込みを見るとSP-562の問題(汚れたレコードに散布すると余計にしつこいゴミを生成してスタイラスに付着する)は散見されるものの、大多数は静電気除去と盤面保全に対してSP-562は有効だというポジティブなもの。確かにSP-562を散布すると、その瞬間から静電気による埃の付着は激減するのがよくわかるし、盤面も光沢をもった美しい輝きを放つ。
で、ネット上の情報をもっと集め、且つ自分なりの試行錯誤を重ねた結果次のようなプロセスを編み出した。

<工程①>
レーベル保護の治具CLP-01”改”(小さいパッキンの耐久性がなかったので1mm厚のゴムで代替品を作製)を付けて中性洗剤で洗う。よく泡立たせて手で洗う。よほどのことがない限り歯ブラシは使わない。水道水で洗剤を洗い流したあとはブリタで濾した水で濯ぐ。(精製水を使えという意見が多いが、昨今の状況から精製水は自粛)
<工程②>
マイクロファイバークロス大小を使って盤面の水気を拭き取る。その後レコード立てに並べてヘアドライヤーもしくは扇風機で乾燥させる。
<工程③>
レコードをテクニクスSL-Q6にセットして、Ninonyno2のVnyl Cleaning Water Proを数滴垂らし、VCWブラシで塗り拡げる。不織布で反時計回りにちょっと強めに拭き上げ、マイクロファイバークロスで仕上げる。
<工程④>
SL-Q6に乗せたままヘアドライヤーで乾燥させる。
<工程⑤>
SP-562をレコードクリーナーアルジャント118に軽く吹き付け、SL-Q6に乗せたレコードの盤面に塗り込む。音ミゾに塗り込むと同時に汚れを掻き出すイメージ。
<工程⑥> 
SL-Q6に乗せたままヘアドライヤーで乾燥させる。 その後レコード立てに置いて馴染ませる。

水洗いをしない場合には工程③~⑥だけを行う。

工程③~⑥に必要なもの

なんか良い感じである。先日のようにSP-562によるネバネバしたゴミも今のところ発生しないし。
ポイントはSP-562を直接レコードの盤面に吹き付けせずにレコードクリーナーに”微量”吹き付けて作業を行うことと、更にレコードクリーナーで余分なSP-562の成分を拭き去ることではないかと思う。
しばらくこのやり方を続けてみようと思う。