FG-340をレストア

昨年末に関西から娘一家が引っ越してきた。
その際、娘に貸しておいたギターが戻ってきた。てっきりクラシックギターを貸していると思い込んでいたが、戻ってきたのはFG-340、ヤマハのフォークギターだった。
このFG-340は中三か高一ぐらいの時に初めて自分用に買ったものだ。なので半世紀に近い時間が経っている。
その頃僕たち中高生のフォークギターの定番はヤマハで、「FG-XXX」シリーズと呼ばれるもの。型番の「XXX」の部分が価格とリンクしていて、「340」は3万4千円であることを表していた。
友達の多くはFG-280だったか、胴の大きな、如何にも大きな音が出そうで、ライブに似合うものを持っていた。FG-340はお店(横浜駅東口のスカイビルの楽器屋)で初めて見たものだったが、FG-280に比べると一回り小さなギターなのだが弾いてみると響きは良いし、音も大きい。ということでちょっと予算オーバーだったんだけど頑張って買った。なのでケースはどうしようもない安物だったが、ギター本体は自慢だった。
それから随分と長い間FG-340を弾いていた。
しかしながら、家庭を持ち、子供が生まれ、ドイツに引っ越して、他のギターを買ってと段々と疎遠になってしまったFG-340は数年前から娘のところに貸し出されていたのだった。

前置きが長くなったが、意外にも孫(娘の娘)がギターを大好きで、僕がチョロチョロと弾いていると寄ってくる。最初はストラトキャスターだとかエピフォンなどのエレキギターだったんだけど、折角なら生でも大きな音が出るフォークギターの方が喜ぶに違いないと思ってFG-340を弾いてみたら案の定大喜びだった。

ということで、この際だからFG-340をちょっと綺麗にして、弦も張り替えてという作業をお正月が明けてから始めた。でも、レストアというほど大袈裟なものではなく、古い弦を外してから胴やネック、金具類などをポリッシャーで磨いて、各部の垢を歯ブラシで掻き出してから新しい弦を張るという程度の作業だ。
ネックの反りの調整は工具がうまく嵌らずに今回は諦めた。
弦はAmazonで「D’Addario ダダリオ アコースティックギター弦 80/20ブロンズ Extra Light」というのが良さそうなので買い、ついでにフォークギター用のスタンドも購入した。

ギター用のニッパー、弦、チューナー

久し振りの事なので、YouTubeで弦の張り方などを事前に研究していたら弦の巻き方にはいくつかの流派があることがわかった。50年も弾いているのに今更・・・という感じではあるが。
長年自分なりに考えてやっていたのは「ギブソン巻き」というものであった。で、今回は僕にとっては新たな流派の「マーチン巻き」に挑戦してみた。なるほど、これは簡単だが緩みにくいものだなあと感心。

弦を張り終えたFG-340、スタンドが格好いい!

あとは練習の日々である・・・けど、情けないほど左手の指が思い通りに動かない。頑張ろう!