趣味というものは効率やコストを追求する仕事とは対極にあるもの。なので、仕事なら絶対にやらないような面倒でゲインの少ないことをマメにやるものである。
何を言っているのかというと、カートリッジの話。
ここのところ、Shureの一連のカートリッジ群にJICOの天然素材スタイラス、そしてSilverheartのヘッドシェル・カートリッジシェルなどMMカートリッジばかりで遊んでいたのだが、突如DenonのDL-102を引っ張り出してきた。モノラル盤を聴きたくなったのである。
久し振りのDL-102、やっぱりこれ以上は無いというぐらい武骨だ。鉄仮面という感じ。
DL-102は重量級なのでトーンアームの後端に錘を追加してバランスを取る必要がある。針圧も3.0~4.0gと高めだ。アンプの端子を繋ぎ換えるだけでなく、負荷抵抗も調整してやる。
早速モノラル盤を聴いてみる、やっぱり最初はソニースティット。
いやいや、物凄い貫禄の音だ。これはMMカートリッジではなかなか行き着けない世界。
先日、クラシック、ジャズともにモノラル盤を分けておいたので、これを機にまたスクリーニングというか断捨離を行いたい。モノラル盤は基本的に古いものが多いのでスクリーニングの基準をどこに設定するかが悩みだが。
いずれにしてもアンプのPhono端子をMCに繋ぎ換えたので、DL-102の後はDL-103R、そしてPhasemationのPP-300という流れでいくのであろう。
やっぱり趣味の世界はマメが一番だ。