ブラックウォールナットじゃ

3年ほど前から使っている真空管ハーモナイザー、今はOppo Sonica DACとプリアンプ間に挟んでいる。ちょっと鋭どすぎるOppo Sonica DACの音の角を削っていい感じにしてくれる。

このシリーズはフォノイコライザーやプリメインアンプ、FMチューナーなど様々なバリエーションがあって現在も増殖中なのだが、シリーズのすべてのコンポーネントに共通に装着できる強化グッズがある。ブラックウォールナットのケースである。

送られてきたブラックウォールナットケースを仮付けしてみる。

ケース仮付け状態

おぉ~、いいではないか。立派なLuxman製品となった。
但しこの状態では本体とケースには若干のガタがある。上下方向にも左右方向にもだ。これではブラックウォールナットの威力が発揮できない(ような気がする)。
隙間に厚紙を入れるというような手軽なガタ詰め方法もあるらしいが、もう少しだけ手を加える。しっかり目のガムテープを貼ってはガタを見る、というやり方で少しずつ貼り増しをしてピッタリのところまで追い込んだ。

ガタ詰め①
ガタ詰め②

もうこれ以上貼るとケースに押し込めなくなるという状態で完了。

次は脚だ。
このケースに付属しているアルミ棒の切りっ放しみたいなのもあるが、いかにも「オマケで一応付けておきました」って感じでケースの質感とは全然釣り合わないし、こんなものを使ったら価値が下がる。かといって、真空管ハーモナイザーオリジナルの小さなゴム脚も淋しい。
となると今まで使っていたオーディオテクニカのAT-6099、これは何にでも使える万能選手で常に予備を持っているのだが、しいて言えば振動吸収系のインシュレーターなので出てくる音もソフトでおとなし目の方向になる。なのでOppo Sonica DACから出てくる切れ味鋭い信号を取り持つ機器の脚としてはどうしたものか。

脚の候補たち

ということで今回の脚はこれにした。

aet SH-2014HB(Gold)

aetのSH-2014HBである。実はこれ、Oppo Sonica DACの脚にも使っている。今回はケースの色合いを考えてゴールドを選んだ。付けてみるとこんな感じで期待通りの出来上がりだ。

完成形

ついでにDACコーナーの最新の状態をば。

DACコーナー

向かって左が最近復帰したOppo Sonica DAC、こいつはNAS音源の再生(これ自身がネットワークプレイヤー機能を持っている)とRadiko再生に使っている。このOppo Sonica DAC、前述したように非常に小気味良い切れ味の鋭い音調が特徴である。ただしちょっとコクがない、言い方を変えれば薄っぺらいとも言える。そこで役立つのが真空管ハーモナイザーである。これをプリアンプとの間に挟むことで奥行きのあるたおやかな音になる。今回のブラックウォールナットケースの追加で更に豊穣な方向になるに違いない。

中央にあるのがMytek DigitalのBrooklyn DAC+だ。これはPCオーディオの核としてFoobar2000でのNAS音源再生と、TV音声の再生という二つの役割を担っている。またCDプレーヤーのK-05、ネットワークプレイヤーのNA-11S1のDACとして使うこともできるような配線をしてある。我が家のDACの中では最も高品位な機器である。
小柄ながらも雄大な音を聴かせてくれる大御所だ。

どの機器にも錘がのっているのは、①長岡教の教え、②接続するケーブルに引っ張られて前上がりになってしまう、の両方だ。

というのが現在のレイアウトと役割分担なのだが、この辺はまた気分次第で変わっていく事だろう。
デジタルオーディオは楽しい。