GPSクロックジェネレーター続編

12月に完成したGPSクロックジェネレーターの試作1号機、10MHz信号をCDプレーヤーのK-05にワードシンクさせて使っている。で、どんな感じかというと、いくつかの側面があるのだが低音域の力強さと臨場感が増してくる。
EsotericのK-05はどちらかというと怜悧な感じの音、切れ味の良い刃物のようなとでもいおうか、でデジタルの良さ満開な音なのだけど、10MHz信号とワードシンクさせるとそれに懐の深さが加わって包容力のある音になる。

低音チェックに欠かせないのはこのCDの2曲目

10MHz信号ではBrooklyn DAC+のワードシンクができないことは分かっていたので、1号機ではBrooklyn DAC+がどう変貌を遂げるかの確認はできなかった。また使い勝手や表示部の明るさなどに改善の余地を残していた。

という事で登場したのがGPSクロックジェネレーターの試作2号機である。1号機からの進歩を列記すると;
①発信できる周波数が10MHzに加えて44.1kHz/22.5792MHzの二つが追加された。
②液晶表示を追加。
③GPSの捕捉までの時間を大幅に短縮した。

GPSクロックジェネレーター 2号機

上記の①の周波数追加によって、K-05では今までのワードシンク機能の他に外部マスタークロックによる駆動ができるようになった。但し、それに使われる22MHz信号の精度はまだ不十分なので動作チェックだけとなるが。
また44.1kHzが追加されたことでBrooklyn DAC+のワードシンクができるようになった。これも大きな進歩である。
今まで数十分掛かっていたGPSとの同期も数分に短縮され、液晶の追加とも相まって操作性は飛躍的に向上した。

外部マスタークロックで動作するK-05

これによって、22MHz信号でK-05を外部マスタークロックで動作させ、その信号をBrooklyn DAC+経由で再生する、そのBrooklyn DAC+も44.1kHz信号でワードシンクさせて・・・と様々なパターンでの効果検証ができるようになった。
22MHz信号の精度向上が行なわれる予定の試作3号機の設計も始まっている。
楽しみだ。