夏の風物詩

あんまり関係ないけど今日から学校は夏休みだ。用があって駅のモールに行ったらたしかに平日とは思えない人出だった。
帰ってきて一休みしたらもう夕方に。梅雨はまだ開けてはないんだけど、気持ちの良さそうな風も吹き始めたので親水公園にウォーキングに行くことにした。

期待通りに引地川沿いの公園の遊歩道には涼しい風が吹いていた。
桜並木をよく見ればいたるところに蝉の抜け殻がある、夥しい数なのだが小さな個体ばかりだ。

小さなころ、夏になると蝉を捕るのが日課だったが(男子は誰もがそうだった)、蝉にもヒエラルキーがあった。
一番下がニイニイゼミ。これは身体も小さいし、翅も不透明で地味な色。他に捕まえるものがなかった時にしかキープはしなかった。
その次に位が低いのがアブラゼミ。大きさはそこそこなんだけど、やはり翅が不透明だし鳴き声もデカくて品が無い。とにかく数が圧倒的に多いのも魅力の無さの一つだった。
その上はツクツクボウシ。大きさ的にはニイニイゼミと大して変わらないんだけど、翅が透明というところが高評価。
その上はヒグラシ。翅も透明だし、鳴き声も洒落てるので人気があった。でも、暗い木立ちの高いところに居たので捕獲するのは大変難しかった。
そして日頃出会う蝉の中で最上位はミンミンゼミ。体はデカいし、翅も透明で格好いい。しかしながら、動きが俊敏でなかなか捕ることができなかった。運よく捕獲できた時は最高に嬉しかった。

そんなことを考えながら歩いていると、こんなものを発見。

生まれてこの方、蝉の抜け殻は木の幹に抱き着くものと思い込んでいたのだが、葉や枝に抱き着いた状態で脱皮している抜け殻があるのだ、しかもかなりの数で。これはカルチャーショックだった。中には一つの葉に二つの二つ並んで脱皮しているのまである。

びっくりしたね。この歳になって新たに学んだ一日だった。

もう一つの真夏の風物詩がこれ、百日紅の花だ。藤沢のこの辺りには街路樹も含め多くの百日紅があるのだ。

暑苦しい真夏にぴったりの見映えの暑苦しい花ではないだろうか。これを見るともうすぐ梅雨明けだ。

ウォーキングは横須賀堀之内に到着。横須賀は3年前のちょうどこの季節に「横須賀線を歩く」で通過した。京浜急行本線の終点の浦賀は近い。

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