サンドウェッジのレストア その⑤

ヘッドの表面をどうするかという悩みは意外とあっけなく結末を迎えた。結論からいうと「軟鉄剝き出し」だ。
というのも、チオグリコール酸アンモニウムと鉄イオンとキレート反応で生成される褐色がかった被膜が非常にもろいということがわかったからだ。ゴミ箱に捨ててあったスポンジサンドペーパーで軽くあたったらいとも簡単に剝がれてしまったからだ。これでは球を打ったり、マットに擦ったりすればひとたまりもないだろう。

そうと決まれば作業は簡単だ。3Mのスポンジサンドペーパーを粗い方から細かい方へと番手を上げて磨いていく。
ここまでは前回と同じだが、さらなる光沢を求めて液体コンパウンドで仕上げることにした。車用だが問題ないだろう。

「細目」→「中細」→「極細」という順で磨いていく。磨きにはメラミンスポンジを使った、一石二鳥になるかな。
コンパウンドを使うと、スポンジサンドペーパーでは取り切れなかった染みのようなクスミもある程度落ちていくのが気持ち良い。コンパウンド掛けをした後がこれ。

いいじゃん、これ。ロゴの色射しも綺麗に残っているし。錆止めのCRC5-56DXを塗布してキャディーバッグに戻してみるとこんな感じ。

こうやって見ると他のクラブやパターも磨いてやりたくなってきたが、取り敢えずサンドウェッジのレストアはこれにて完了としよう。

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