散らかった部屋を片付け、削りカスやドリルカスを掃除機で吸い取ってからスピーカーをセットした。
アンティーク調のローボードとの見た目の調和もいい感じではないか。ただこのローボード、天板が凸凹なのでスピーカーの底板と天板の間には1mmほどのゴムシートを挟んである。
早速の音出しだ。
まずはいつものNORDOSTのチェックCDを使ってチャンネル、位相のチェックを行なう。それからおもむろにラズパイDACからの再生に入る。こういう時の試聴用に用意してあるプレイリストを再生する。すぐに違いがわかるほど単純ではないのだが以下が第一印象。従前との比較である。
・ バックロードホーンらしいキリっとしたメリハリのある性格は継承。
・ 音色の傾向は「乾いた」「ライブな」「響の良い」「余韻の大きな」。
・ スピーカーが一回り大きくなったような(実際そうなのだが)スケールの大きさ。
・ 低音域のボリューム感は増加。
・ 少し能率が上がった様な活発な鳴りっぷり。
ここまで聴いてきてちょっと気になる点が出てきた。「響の良い」「余韻の大きな」に繋がる部分でもあるのだが、ある音域で共鳴があるというかこもり音のようなものを僅かに感じる。そう思うと、そればかりが気になってしょうがない。ほとんど吸音材を入れていないのが原因だろう。
ということで取り出したのがこれ。冬用の靴下だ。
片側一つにするか二つにするか、そのまま押し込むかクルっと丸めて押し込むか等を試行錯誤してみる。実はこの靴下は従前の仕様でも試したことがあって、その際は音が大人しくなりすぎ、低音を吸収しすぎということで不採用となったのだが今回の仕様では低音域のボリュームが増加しているので問題なし。片側一つ(両方で一足)を丸めて入れるのが良いと思われる。
それに加えて「クジラ」(1kgの錘)をホーン開口部に入れ、道のディフューザー効果を狙った。
チューニングの余地はまだありそうだが、靴下+クジラが現状の仕様だ。このチューニングでこもり音はかなり改善された。
こうしている間にも音が良くなってきた。エンクロージャーにもエイジング効果があるようだ。
これにて今回の改造というかアップグレードはひとまず完了としたい。