太陽光発電システムの導入①

昨今の電力料金の高騰は凄い。使用電力ベースでは前年比マイナスなのに料金ベースでは遥かに高いという月が続いている。我が家はオール電化住宅なので電力単価の高騰は光熱費に直接的に効いてくる。

ということで太陽光発電システムの導入を検討し始めたのがこの春先、そして9月中旬に着工の運びとなった。

選定した太陽光発電システムの仕様:
メーカー:Q CELLS
パネル:Q.PEAK DUO M-G11 400 (15枚)
システム容量:6 kW (6 kVA)
年間予測発電量:6,940 kWh(日射観測地点:神奈川県海老名市)

Q CELLSはもともとドイツのメーカーで初期には世界的にも大きなシェアを持っていたのだが、後発メーカーとの価格競争となった結果倒産、それを韓国資本が引き継いで今日に至るというメーカーだ。
太陽光発電システムは20年、30年というスパンで使用する設備であるため、こうした経緯のある海外メーカー品には将来のサービスに不安がある。なので対抗馬としてシャープのシステムの仕様・性能・価格を出してもらった。
比較結果・・・4.14kWのシャープよりも6kWのQ CELLSの方が安価、発電量は当然6kWのQ CELLSの方が大きい、保証期間・保証内容はほぼ同等・・・初期投資額が小さく減価償却年数が短いQ CELLSを選ばないという理由はどこにもなかった。

では実際にどれぐらいの経済効果が期待できるだろうかという点だ。
我が家が契約している「電化上手」での電力単価は(2023年9月現在):
昼間:40.64 円/kWh (夏季は44.13 円/kWh)
朝晩:36.07 円/kWh
夜間:29.05 円/kWh
これに対して売電価格は時刻に関係なく、16.00円/kWhである。つまり「買うと高くて売ると安い」というのが現状で、今後は更にその傾向は強まっていくだろう。太陽光発電システムの減価償却上はあまり好ましくない状況ともいえる。

オール電化の我が家の毎月の電気代は1万円から3万円の間を行ったり来たりしている。使用電力そのものは季節に応じた変化(夏冬のエアコン使用の影響が最大の変化要因)があるのだが、それを凌ぐのが電力単価の変化である。今年の1月には34,122円という過去最高値を記録したのだが、電力ベースでは前年同月を10%も下回っていた。
いずれにしてもウクライナの戦争、OPECの生産調整などでエネルギー価格は世界的に高騰、それに加えて円安があり、さらに社会全般の電化促進などが重なって電力単価は今後も上がることはあっても大幅に下がるということは考えにくい。

太陽光発電システムを導入した場合の経済メリットを単純化したシミュレーションで予測してみた。
我が家の過去12か月間の電力使用料:7,146 kWh (A)
Q CELLS 6kWの発電量:6,799 kWh (B)
単純にB/Aを求めると95.1%となるが、月によってA>Bとなる月・・・つまり不足する月、B>Aとなる月・・・つまり余剰な月があるのと、夜間の電力使用に対しては昼の余剰分(売電料金)でどれだけカバーできるかということも考慮しなければならないのだが、大雑把に言えば90%ぐらいの削減になるだろうということがわかった。
過去12か月の電力料金が25万8千円だったことをベースに、買電と売電の差し引きで年間約20万円のメリットが期待できそうだ。Q CELLSの6kWの設置費用が200万円余りなので10年でペイする計算にはなる。今後の検証は必要だが。

という状況、そして自分の年齢を考えた結果が「今でしょ!」だったのだ。

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