7NX-SPK 550に

年末ギリギリのタイミングで出来上がったものを届けてもらったサブシステムのアンプ。
その後も聴き続けているが、今まで同じ筐体に入っていたLXA-OT1改とは方向性の異なる音である。デジタルアンプのOT1改はどちらかというと輪郭の立った明晰な音、それに対してアナログアンプのSRS-Z1改は一見優し気で奥床しい出方の音だ。
音に対する嗜好は人それぞれなので一概にどちらが良いとは言えないが、落ち着いた気分でしっとりと音楽を聴くのであればSRS-Z1改の方が僕には向いている。
ではLXA-OT1改の方がダメかというとそうともいえない、デスクトップPCのモニタースピーカーにはSRS-Z1のスピーカーをこれまた改造したブラックバードを使っているのだが、LXA-OT1改と繋ぐと小径のフルレンジスピーカーのブラックバードからビックリするような迫力のある音が出てくる。その点においてはSRS-Z1オリジナルのアンプよりも数段上に感じられる。
ということでサブシステムのSRS-Z1改、デスクトップPCモニターのLXA-OT1改は適材適所で活躍しているというのが現状である。

前置きが長くなってしまったが、オルトフォンの7NX-SPK 550の出番がきたという話が本題だ。
この7NX-SPK 550は2009年ごろメインスピーカーがビクターのSX-M7だった時に導入したケーブルだったが、その後紆余曲折があって隠居していた、というか新居のロフトに死蔵されていた。K-05を修理に出すのをきっかけに発見されたのが昨年の11月、その瞬間からサブシステムに常用していたJBLの青ケーブルが数段格上の7NX-SPK 550に置き換わるのは自然な流れであった。
今回の改造前の7NX-SPK 550、スピーカー側がバナナ端子、アンプ側がYラグ端子だった。


スピーカー側には当時ブチル教にハマっていた部下に勧められて巻いた振動対策のブチルテープ、そのままではベタベタで扱いにくいので白いビニールテープで覆ってあるがあまり見栄えが良くない。
今回はアンプ側の端子もバナナ端子に置き換える。FURUTECHの高級品が手持ちにあったのでそれを使う。


これで新システムに使える状態になった。
早速 鳴らしてみる・・・その差が簡単に分かるほどオーディオは単純明快ではない・・・というところだがこれは明らかに違う。アンプから吐き出された信号が奔流となってスピーカーに流れ込んでいく様が目に浮かぶようだ・・・本当か?・・・SRS-Z1改アンプの長所である音の優しさ、奥床しさが助長されただけでなく、きつさのない迫力が付加されたのは事実だ。
採用決定!

今回はあくまでも暫定的な作業でケーブルを仕立てたが、正規採用と決まったので近日中に以下の作業を行う予定だ。
① 長さの最適化(現在は片側2メートルほどあるが新システムでは半分程度の長さにすべき)
② 端子の固定強化(イモネジ⇒ボルト)と熱収縮チューブでの仕上げ
③ ブチルテープ部分の美観向上
①はやれば良い方向にいくことは間違いないのだが、こういう高級ケーブルを切るのにはかなり勇気が要る・・・一度切ってしまったケーブルは元には戻らないから。それが仕上げ作業にすぐに踏み切れない理由だが迷っていても埒が明かないので日を決めてやってしまおうっと。
乞うご期待。

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