日頃からニッポン放送を愛聴している。
「あなたとハッピー」、「辛坊治郎Zoomそこまでいうか」、「うどうのラジオ」等々をウォーキング途中やお出掛けの車の中など、主としてタイムフリーで聴くことが多い。森永卓郎氏が最後の最後までフルスイングで生き切ったことが記憶に新しい。
そんなニッポン放送はフジサンケイグループの一員であるが、今話題のフジテレビは置いておいて、産経新聞系の夕刊フジが1月末日を持って休刊となった。こういう業界での「休刊」はほぼ「廃刊」を意味することは常識だ。
どちらかというと保守寄りのちょっと独自の視点で世相を報じてきたのだが、スポーツ新聞以外のタブロイド紙というのも独自の存在であった。学生時代に駅の売店で見掛けることは多々あったが、結局『オレンジ色の憎いやつ』を手に取ることはなかった。そんな夕刊フジがこの世から消えてなくなることに一抹の淋しさを感じたのは僕だけではないだろう。
そしてついに最後の一日となった1月31日の午後、風邪気味の体調をおして近くのセブンイレブンに夕刊フジを買いに行った。通常コンビニの店頭に並ぶのは14時からと聞いていたので15時前に満を持して・・・ところが「金曜日は届くのが夕方になることが多いんです」とのこと。困った、この体調でもう一度で直すのは辛いし・・・で、「お金を先に支払って預かっていただくというのは可能ですか?」と聞いたらOKとのこと。180円をPayPayで支払ってレシートを貰ってきた。
という紆余曲折を経て入手できたのがこれ。
久し振りに紙の新聞を読んだ・・・なかなかいいものだ。
でもサヨナラだね、『オレンジ色の憎いやつ』。
56年間お疲れ様でした。