薬剤散布開始

バラの育成には剪定・誘引、施肥、水やりとともに薬剤の散布が必須だ。綺麗な花を春から秋まで(最近は温暖化のせいで初冬まで)咲かせるバラは虫にも美味しいし、病気にも罹るものなのだ。

一昨年の秋に植えたバラの消毒は昨年の今ごろ開始。同じ薬剤を使うと効果が薄れてくるので数種類の薬剤スプレーをローテンションさせながら定期的にやってきた。バラの本数が少ないうちはハンドスプレーは技術的にも経済的にも合理的な選択なのだが、いくつかの欠点がある。
まずはコストが高いこと。そして僕にとって最大の欠点は自分にかかってしまうことである。無風の状態でスプレーすれば問題はないのだが、普段は気にならない程度の風でも、霧状の薬剤をスプレーするとかなりの確率で自分に襲い掛かってくるものなのだ。虫を殺したり病気の素になる菌を殺菌したりできる薬剤が人間の身体に良いわけが無い。
バラの本数も7本まで増えたので今シーズンからは噴霧器を使って散布することにした。

電池式の噴霧器はそんなに高価なものではない。そして希釈して使う薬剤もスプレーに比べるとかなり経済的だ。しかしながら噴霧器に薬剤が残存すると噴霧器を傷めるし、スプレーと同様に数種類の薬剤をローテンションするために、それらが混ざってしまわないようにしなければならない。
ということで毎回の噴霧後には中の薬剤を出し切ったうえで水を噴霧することで噴霧器を洗浄することが必須となる。
と、結構面倒なのだけど何事も挑戦することは良いことなので、冬のうちにいつものようにYouTubeで予習をして、満を持して今季の薬剤噴霧を開始した。

噴霧器は定番の工進社製のGT-5HDだ。充電式のLiイオン電池ではなく、単一電池6本で駆動というところにちょっと引っ掛かるが他の選択肢が無いので良しとした。
噴霧器本体だけでなく、薬剤の調合に必要なメジャーカップやスポイトなども揃えておいた。


噴霧器の傍らにあるメモには、既定の希釈率になるための薬剤の容量、そして希釈~散布~洗浄などの手順を記してある。

本日散布する薬剤はオルトラン液剤とトップジンMゾル、バラの葉にうまく付着させるための展着剤はダインだ。GT-5HDは5Lの薬液を入れることができるのだが、大量に余ると色々と面倒なので今日は3Lにした。

防御用のゴーグル、マスク、使い捨ての薄い手袋を装着した上でメモに従ってやってみると意外と簡単だった。ハンドスプレーよりも遠い葉への散布が楽にできるし、自分に掛かることもない。小一時間で希釈・散布・洗浄までを無事に終えることができた。

これから1週間から10日のインターバルで初夏までの薬剤散布を行なっていく。そこまでの薬剤の種類と散布スケジュールは薬剤の購入元の園芸店の散布カレンダーに沿ったものにするのだが、それから先の使用薬剤と散布インターバルなどはバラの状態を見て決めていく予定だ。

なんだか本格的にバラの育成をやっているような気になってきた。

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