毎年12月初旬にする家人の検査も無事終わり、昼前からの時間を使ってドライブに。
昨年は納車したてのロードスターを駆って芦ノ湖スカイラインの杓子峠に行ったのだが、今年はどこにしようかと・・・西伊豆の内浦あたりで刺身定食でも食べるかなとは思ったが、沼津からの海岸線の道が退屈だ。
かと行って、箱根は飽きたし、人出の多そうな高尾山には行きたくない。
で、思いついたのが大室山である。
大室山は伊東の西にそびえる綺麗な円錐形の山だ。およそ4000年前に噴火したとのことだが、立派な「お釜」がある独立峰である。
富士山、開聞岳、飯盛山・・・以前からその手の円錐形の山が好きなので是非行こうと思ってはいたが、今回下調べをするまで何処にあるどのような標高の山であるかは知らなかった。
今回のルートは圏央道で東名に、途中新東名を経て伊豆縦貫自動車道を通り、大仁、修善寺を経て一瞬伊豆スカイラインを走ると藤沢からおおよそ2時間で到着。
間近で見ると大きい。ワーテルローの丘を何倍にもしたような感じでもある。
ここはリフトで山頂に向かうシステムである。てっきりロープウェイだと思い込んでいたので、久し振りのリフトは新鮮だった。
結構、高度感もあるし勾配もきついのではっきり言って恐い。
後ろを振り返らないようにしながらなんとか山頂に到着。
お釜の回りは一周1Kmほどの遊歩道になっている。時計回りで歩き始める。
相模湾側は、伊東市内から真鶴半島、そしてその向こうには三浦半島と房総半島が見える。初島なんかはすぐそばに浮かぶ船みたいだ。
海岸線は切り立ったがけになっていてその狭間に点在する白い建物・・・どこかで見た風景・・・まるでエーゲ海の島の高台から見下ろしているようだ、本当に。
歩を進めていくと、伊豆諸島が見えてくる。
伊豆大島がこんなに近いとは思わなかった。
更にその先には、利島、新島、式根島、神津島、そしてはるか彼方に三宅島すら見えているという。
という事は八丈島以外の伊豆七島が全て見えてるってことだ・・・凄すぎる！
お釜の外周を回っていくと、今度は色付く山々の向こうに富士山が。
さっき御殿場から裾野にかけてあんなに間近に見えた富士山が知らない間に遠くなっていた。
しか～し!!! 下りのリフトは行きとは比べ物にならない高度感でビビッた。
エーゲ海好きの家人を以ってして「もはやサントリーニに行く必要なし！」と言わしめさせた大室山、侮れずであった。