数回に渡る入院の結果、すっかり健康になったV-8030S。
最初のうちは膜厚の大きな46分テープを恐々と聴いていたのだが90分も120分テープもう大丈夫らしい。とはいえ、いつまた不調になるかも知れぬ。
ということでやっておくべき事とといえばカセットテープに記録された文化遺産の保存、すなわちアーカイブ作りである。
最初はRolandのUSBキャプチャーのUA-4FXあたりを使ってV-8030SからPCに取り込むことを考えていたのだけれど、V-8030Sは二階の居間にあって、旗艦PCのGalleriaは一階の書斎(かつての娘の部屋)にある。
まさかデスクトップPCを二階に持って上がるのは面倒だし、そもそもデスクトップであるからモニターを始めとする周辺機器一式も一緒に運び込む必要がある。
かといってせっかくラックに納まって良い気分のV-8030Sを動かしたりしたら臍を曲げてまた入院ということにもなりかねない・・・
で、ネットで色々と調べるうちにCDレコーダーというのが浮かんできた。そういえば我がオーディオ道師匠宅にもCDレコーダーがあってなかなか便利であった。
その手のものはTASCAMだ。知る人ぞ知るプロ用機材の専門メーカー、といいながら実はTEAC、更にEsotericとも同門である。
調べていくうちに、CDレコーダーは既に時代遅れ、今はハイレゾ録音、更にDSD録音も可能な機器が現実的な価格で手に入ることがわかった。
で、これ。
TASCAMのDA-3000だ。
今、この瞬間にはこれ以上はないというような性能、もちろんプロも使っている、なのにビックリするほどリーゾナブルな価格。記憶媒体はSDカードまたはCF(コンパクトフラッシュ)だ。
入手性とCPからはSDカードが良い。
で、送り出し側はこの人。
2枚の写真に写っているのはEsotericのK-05、TascamのDA-3000、TEACのV-8030Sと家族みたいなものばかり。
さしずめ、V-8030Sがお爺ちゃんでK-05がその次の世代でDA-3000が孫世代というところだろうか。
今のところ絶好調。
DA-3000はとても分かりやすい、設定が理解し易い。
ファイル形式はPCMの16ビット44.1KHzからDSD5.6MHzまで色々選べるんだけど、高品質な形式だと当然データサイズが大きくなる。色々と考えた結果;
①40年近く前の自宅録音テープは16ビット44.1KHz、すなわちCDクオリティ。
②Radikoのエアチェック(懐かしい!今やほぼ死語)も同様。
③LPからの録音は24ビット192KHzからDSDで。
ということでやってみようと思う。
さっそくだが、1974年ごろから始めた自宅での録音をアーカイブしていく。
既に鬼籍に入った親友の声も聞こえる。正にタイムスリップである。
ある程度できたところでY君やK君などの主要メンバーにSDカードを送ってやろう。クリスマスプレゼントになればいいな。
再生できるかどうかまでは保証しないよ。
<2018年12月追記>
SDカードがクリスマスプレゼントになるのには、これから1年半かかりました・・・