最近話題になっているOppo社のSonica DAC。
使っているDACのチップがES9038PROという最新且つ最上位の物らしい。それが10万円前後と世に言う価格破壊である。
と言われている。
なんだかんだでデジタルが好きな僕の食指が動かない訳がない。
色々と調べてみるが、その性能と音質に関わるところはあくまでも個人の好みに因るところが大きいので参考程度に。
何を一生懸命調べたかというとSonica DACよりはNA-11S1の方の事情。
CDプレーヤーのK-05、ネットワークプレーヤーのNa-11S1、そして今回追加予定のSonica DAC、更にプリアンプのC48の全てに実はDACが内蔵されている。
チップとしては製造元が違ったり、同じ製造元でも型番が違ったりで四者四様なので性格も性能も志向も異なる。
ここがデジタルの面白いところだ。アナログでいえばカートリッジ遊びのような感覚。
音源が同じでもDA変換をする機器、そしてDACチップでどう変ってくるのか・・・が大変悩ましく楽しい。
話を戻すと、今回Sonica DACを投入するにあたって知りたかった事・・・それはK-05/NA-11S1/Sonica DACをシリーズ、すなわち直列に繋いだ(同軸デジタルケーブルで)時に間に挟まれたNA-11S1がデジタル信号をパススルーできるかどうかという事だった。
もしそれができるのであれば、色々なDA変換ルートで音の違いを楽しめる。
たとえばK-05のCD音源(PCM 44.1KHz)はそのままK-05でDA変換してアンプに、またはNA-11S1で、はたまたSonica DACでDA変換してアンプにと自由自在だ。
マランツのお客様センターにそれを聞いたらなかなか返事が来ない。すぐに返事をくれるっていったのに。
で、夕方にメールが届いた。
なんと、実機を使ってパススルーを検証してくれたそうだ。結果はOK!
マランツさん、ありがとう。NA-11S1の後継機が出たら買います、きっと、たぶん・・・
ということでSonica DACを最安値でゲット。
いつものように信号ケーブル(デジタルとアナログ)、電源ケーブル、LANケーブルなども買い揃えたので今年のクリスマスプレゼントはこんなにあった!
昨年はビンテージ昇圧トランスだったけど、あっという間一年が経ったということだ。
でも、こういうときに限って仕事が忙しくて開封までには随分と時間が掛かってしまった。
やっと時間ができたので中身を取り出していく。
いいね~、Sonica DAC本体を取り巻くケーブル類。SAEC、ACROLINK、FURUTECHといつもの顔ぶれだ、頼もしい。
順番にケーブル類を結線していく。
途中、バランスケーブルが思いのほか短かったりしたので、ヴォイシングイコライザーとパワーアンプに使っているオルトフォンのバランスケーブルと交換したり、アクセスの悪いLANのハブに苦労してLANケーブルを挿したりと大汗をかいてしまったがなんとか終了。
ちなみにDACび脚のインシュレーター交換までは今回は至らず、まあとにかく音を出してみる。
この状態は、一番下のCDプレーヤーK-05が音源。
真ん中のネットワークプレーヤーNA-11S1にもデジタル出力が行っているので、NA-11S1でDA変換したものも聴けるし、更にパススルーしたデジタル信号を最上段のSonica DACでDA変換したものも聴ける。
Sonica DACの表示が「PCM 44.1kHz」となっているので、K-05の発したデジタル信号がばっちり届いている証拠だ。
肝心の音はどうか。
たしかに前評判どおりに解像度が高い音だ。でも、現時点ではNA-11S1の音の方が「格調が高い音」というのが正直な感想。
しかしながら、経験的にも本体も新品、ケーブル類も新品状態の今から音はどんどん変っていく。
NA-11S1の時もそうだったが、エージングが進むと音と音の溶け合いが良くなるし(現在はダマになってるというか喧嘩し合ってるというか)、高音は涼しげに、低音は迫力が増し、中音域はリアルな方向に変化していく。
この年末年始の音の変化が楽しみだ。