XVバンパー補修④

先週末に塗装と研磨、そしてコーティングを行ったのだが、その結果はNGとなったのは述べたとおりだ。
NGになった理由は、
①境界線の色段差(絆創膏状態)
②まだら模様
③缶スプレー色と元の塗装色の微妙な違い
だったのだが、いくつかのYouTubeのノウハウものを視聴・研究した結果、①については不適切な塗装・クリヤ範囲、②については 塗装前の「足付け」不足が主因だろうというのが結論だ。
③の色調については、色の調合をしない限り本質的な対策はできないのだが、①をうまくやることでなんとかなるだろうという目論見だ。

今回実施する具体的な対策は、
①塗装範囲は下塗り<上塗り<ボカシ領域<クリヤーと徐々に広げる段階的な多重マスキングをすると同時に、それぞれの境界線のマスキング端面を密着させずにわざと少し浮かしてやるという技。
②塗装範囲は800番のペーパー、ボカシ領域は粗目のコンパウンドで足付けをするというのが今回の作戦だ。
塗装に入る前にマスキングテープを使ってマスキング範囲のイメージトレーニングと試行錯誤をやっておく。

マスキングの練習

早速作業に入る。
まずは先週の塗装を取り去るところから。耐水ペーパー800番を使ってあらかた落とした後に3Mのエフ1で擦ってやると元のバンパーの色が出てくる。少しやり過ぎて関係ないところの黒い素地が露出してしまったが、それは後でタッチアップすることにした。

先週の塗膜を落とす

ここで本番のマスキング。今回の工夫は二点。一つはマスキング範囲を2段階にして狭いほうが塗装、広いほうがクリアーとしたこと。更に境界線をボカすところについてはマスキングテープ端面を二つ折りにして隙間から少し塗料が入り込むようにしたこと。

凝ったマスキング

バンパーへの塗装に入る前に塗装のトライアル。これは前回もやったのだが、テストピースが段ボールだったので今ひとつ参考にならなかった。今回はプラスティックのトレイを使ってやってみる。確認したいのは下塗りの必要性と色合い。

テストピースでのトライアル

これで判ったことは、下塗りはすべきだが傾向として白っぽくなるので十分な上塗りが必要なこと、そしてサテンホワイトパールという塗料はかなり「薄く」て色のノリが悪いことなどである。
まずは下塗りから。焦らずに少しずつ塗り重ねていく。

下塗りの途中

下塗りがある程度均等にできたので上塗りをしていく。前述のようにサテンホワイトパールはかなり塗り重ねないと色が出ない。
上塗りを一通り終えて内側のマスキングテープを剥がすと案の定、絆創膏状の境界線となっているが、マスキングに工夫をしたのでほんのりとした感じで問題はない。

上塗り後マスキングを剥がす

ここから外側のマスキング範囲に向けて上塗り塗料を塗りつつ周囲をボカしていく。うまいことボカすことができた。どこが上塗りの境界線かがわからない。

上塗りの境界線をボカす

最後はクリアー塗装である。来週の研磨のことを考えて何層にも塗っていく。
最後の一回を吹いた直後にマスキングテープを剥がし、周辺にボカシ剤を吹いて本日の作業は完了。ほぼ完璧な出来栄えだ。
同じ材料を使っても勘所を押さえるとこんなに出来が違うのには驚いた。

塗装完了

いよいよ来週は研磨とコーティングだ。