結構大変だった(汗)

今年の夏休みのメインエベント、XVのスピーカー交換の日がやってきた。
お日さまギンギン、35℃近くの猛暑続きの夏休みであったが、今日に限っては気温は30℃前後で曇天、且つ風が強い。これなら屋外での作業ができるということでいつものオーディオ道師匠にご登場頂いた。
その前にこれが今回の機材の全景。

今回の機材

核となるフロントスピーカーだが、XVの純正もドアにウーファー(またはフルレンジか)とインパネにツイーターという2ウェイ構成なので、類似した構成のカロッツェリア(パイオニア)のTS-C1736Sにした。
ちなみに純正のドアスピーカーがこれ。

純正のフロントドア・スピーカー

純正のスピーカーというと、これでもかというほどにチープなものが多いなか、パルプコーンではなく樹脂(たぶんポリプロピレン)製コーンのちゃんとしたスピーカーが装着されていた。メーカーはフォステックスだ。
それに対し、今回の交換品がこれ。

カロッツエリア TS-C1736S

マグネットの大きさといい、コーンの材質といい、それぞれに付属するネットワークといい、一格上の音を想像させる。

作業は午後2時にスタート。まずはドアトリムを外すところから。YouTubeなどを見ると皆さん簡単に外しているのだが、実際にやってみるとこれが意外に難しい。とはいうものの一度コツを覚えてしまえばなんとかなるものだ。

まずはドアトリムを外す

はずしてみると防水シートにも制振材らしきものが貼り付けてあったりして、スバルのものづくりに対する真面目さがよく分かる造りである。

ドアトリムを外したところ

防水シートは別のものに替えるのでビリビリと剥がしていく。ここで問題になったのがブチルゴムの除去。これまたYouTubeとは大違いで全然とれない。

周囲の黒いのがブチルゴム

こんなになっているのだから、簡単には除去できないのだ。

ベトベトのブチル、全然とれましぇん!

ここで時間を浪費してしまったが、ブチルの除去は止めてその上からビニールテープを貼る作戦に切り替えてなんとか乗り切った。

ブチルの上からビニールテープ

ここからがデッドニングの本番。
パーツクリーナーでパネルの汚れと油脂を取り去ってから、外板の内側に制振シートを貼っていく。ドアビームの上にも巻きつけるように貼り付ける。

制振シートの貼り付け

その上から音を拡散させるスポンジを貼っていく。

スポンジの貼り付け

この時点でドアを外から叩いてやると、「ドンドン」というドラミング音から「コツコツ」という締まった音になっている。
ドアパネルだけでなく、ドアトリムにもデッドニングを行なう。これがデッドニング前。

デッドニング前のドアトリム

ドアトリムの鳴きそうなところに感で鉛シートを貼り付けていく。

鉛シートを貼り終えたドアトリム

此処からが本日のメインエベントのスピーカー取り付けだが、サービスホール塞ぎ(アルミガラスクロステープでばっちり補強)とスピーカーマウント(鋳物で強固)の取り付け、スピーカーの配線準備(元ハーネス設計者の師匠が居て良かったぁ)、ツイーターの取り付けと進んでドアスピーカーの取り付けと進むうちに日没が迫り、写真を撮る余裕が無かったので画像は無し・・・。
付属のチェックCDでドアパネルの共振部位を探して防振シートを貼り、ドアトリムを元に戻したところで辺りは薄暗くなった。なんとか間に合った。実働4時間半の作業だった。一人でやっていたら片側さえ終わらなかったかもしれない。
ということでリヤドアのスピーカーの取り付けは後日ということになった。

完成したら試聴をということで、汗も拭かずにXVで近所を流しつつ今日のために用意した音源CDを聴いてみる。
おぉ~、素晴らしい。中高音は定位がくっきりと良くなり、低音は今まで出ていなかった音域まで伸びている。スピーカー だけでなくネットワークの効果もあるのだろう。
「実体感と躍動感に満ちた音が鮮やかに放たれる」というコピーはダテではなかった。

TS-C1736S

XVに乗る楽しみがまた一つ増えた。