オーディオの本を読んでいたら故江川三郎氏にまつわる話で面白いのがあった。
江川氏といえば「ケーブルで音が変わる」と提唱し始めた人としても知られるが、それ以外にも今となっては当たり前になっているオーディオ界の常識をどんどん開拓していった人という印象が強い。
今回目に留まったのは「魂柱」というもの。
カートリッジの後端面とヘッドシェルの間につっかえ棒を入れてカートリッジの不要振動を抑えようという発想なのだろう。月刊Stereoの今月号の中にM44シリーズの改造話があって今の僕には非常にタイムリーで面白い特集なのだが、その中にも出てきました「魂柱」。
M44Gの1号機で早速やってみた。
一言でいえば爪楊枝を適当な長さに切ってシェルとカートリッジの間に押し込んだのだがこれが意外と難しい。現に反対側は何回やってもうまくいかずにギブアップ、まあ一本でもいいだろうと。
効果のほどは・・・一説には「黒く塗って1本千円で売ろうか」というぐらいに効く(らしい)。