電源の整理

いくつもの機器が繋がっているオーディオラックの裏。年に1~2度はケーブルを全部取っ払って掃除をするのだが、風邪を拗らせている今はそれまでの元気はない、とはいえいくつか気になる点があったので配線の差し方だけをちょっと弄ってみることにした。

今回の配線差し替えの狙いはズバリ、電源の整理である。
此処に至るまでにも何回も電源系のダイアグラムの見直しはしてきたのだが、今回は以下の課題について今一度やってみることにした。
① 音質の向上
A:「電源から来るデジタルノイズからの遮断 ⇒ Lib Aid E-500からの給電」と、B:「正しい正弦波の交流電源 ⇒ RG100からの給電」という二つの方策が我が家の柱である。このAとBをどのように使い分けるかについて後述の狙いも含めて総合的に考えてみた。
② デジタル系補器類の取りまとめ
上記の①-Aと類似しているが、オーディオ周りにはLANのハブやテレビ信号のブースター、最近新たに加わったGPSクロックジェネレーターなど、見るからに強烈なデジタルノイズを放っていそうな補器類がある。必要悪でもあるのだが、せめて他の機器への影響を少なくするためにもこうした機器の電源を取りまとめてやる。
③ ミニマムオーディオ時のスイッチオン機器の最小化
最近構築したサブシステム稼働時の電源の合理化を意識した電源配置にする。簡単に言うと、メインのアンプ系を呼び起こさずに、サブシステムのアンプLXV-OT7と音源機器のみの電源を入れるミニマムオーディオができる構成を目指した。

関連する機器とオーディオ周りの壁コンセントとテーブルタップ等を書き出して、ああでもないこうでもないと考えた結果がこれ。

電源構成図

図中の黄色がLib Aid E-500を電源とするバッテリー一家、結果的にデジタル派閥。そしてピンクがRG100を電源とする正弦波一家、こちらはアナログ派閥である。
それ以外にはテーブルタップのC6に繋がる緑のC6一家、こちらはパワーアンプ派閥、オヤイデに繋がる茶色のオヤイデ一家、必要悪デジタルノイズ発振源派閥がある。それ以外は壁コンセントから直取りしているもの、スイッチ付きテーブルタップから繋がっているものもある。
実際に接続作業をしてみて、あまりに取り回しが苦しいものは無理をしなかった。
またOppo Sonica DACの電源はRG100から取りたかったのだが、RG100の電源容量が100Wのせいなのか、RG100に繋がるORBのテーブルタップに四つの機器を挿すとOppo Sonica DACは目覚めなかったので壁コンセントからの直取りとした。

これで上記の課題①~③のほとんどを解決したつもりだが、特に③については黄色のバッテリー一家を起こしてやれば、メインのシステムを起こさずともCD、ネットワーク、PCを音源としたサブシステムのミニマムオーディオ稼働ができるということだ。

地道だが充実した改良であった。

アンプ/DAC/ネットワークプレーヤーのみのミニマムオーディオ