塗って塗って塗って・・・

改造が着々と進むLXV-OT7。
本体はコンデンサー等の素子類の交換のために電気道師匠宅にあるのだが、LXV-OT6(真空管ハーモナイザー)と同様にONTOMO SHOPの木製ケースに収めることにした。
LXV-OT6のブラックウォールナット製のケースは既に生産終了品となり、現在入手できるケースはスプルース製のものになる。スプルースはマツ科の針葉樹で楽器にも使われる響きの良い木材だ。
マツ科特有のヤニが少なく白木のような見た目で、ブラックウォールナットに比べるとちょっと密度が低くて柔らかい感じだ。
しかしながら、そのままではなんだか加工途中の品物の様で見た目がちょっと貧相で気に入らない。

購入状態のスプールス製ケース

ということで塗装をすることにした。
今回はワシンの水性ウレタンニスのウォールナット(製品名はオールナット)にした。母材となる木材が異なるのでウォールナットのようにはならないと思うが、少し渋めの色合いが良さそうだ。

道具一式

まずはひと塗り。最初のうちは塗料が木に浸み込んでいくので色も艶も出ない。これは予想通り。

塗り 1回

ここから何回か塗り重ねていくと色も艶も出てくるはずだ。

塗り 3回

そこそこ色は出てきたものの、表面の凸凹が気になる。
塗装~乾燥~サンドペーパー掛け~塗装という工程を繰り返している。ここまではウレタンニスの原液をそのまま薄めずに塗っていたので、ここからは水で薄めた塗料を塗っていくことにする。また塗装の合間に使うサンドペーパーも目の細かいものにしていく。

塗り 5回

随分と深みのある色合いになってきた。更に塗り重ねていく。

塗り 7回

もうそろそろ終わりにしよう。最後に丁寧にサンドペーパーを掛けてから筆跡が残らないように塗って仕上げていく。
これで完成だ。

塗り 8回

最初の貧相な面影はもうない。満足のいく色合いと艶が出た。ちょっと表面の凸凹は残るがこれも手作りの味という事にしておこう。
あとは師匠によるコンデンサー交換を待つのみである。楽しみだ。

完成!