修理から帰ってきて好調なV-8030Sだったが、書斎のシステムのKS-1HQMとアナログ接続をするとハムノイズが乗ってしまって聴くに堪えない状態。KS-1HQMのアナログ入力周りの対策が正道なのだが、KS-1HQMにはデジタル(TOS)入力もあるのでそこに一縷の望みを賭けてることにした。
作戦としてはこうだ。
V-8030SのRCA出力をローランドのFA-66(デスクトップパソコンのDACとして使用中)に入力。そしてFA-66のOPTICAL-OUT端子からKS-1HQMのデジタル入力に信号を吐き出す。それをKS-1HQM内蔵のDACで変換して再生というもの。
FA-66は単体では純正のACアダプターがないと電源を得られないので、メルカリで純正ACアダプター付きの安価なFA-66を落札、すぐに届いた。
慎重に結線する。
V-8030S、KS-1HQMと電源を入れて、最後にFA-66の電源も入れる・・・緊張の一瞬だ。
だめだった。KS-1HQMは無音。ちなみにFA-66にヘッドフォンを挿すとちゃんと鳴っている。これはAD変換前のRCAからの入力信号をモニターしているだけらしい。
ということでAD変換⇒DA変換作戦は失敗だった。
そもそもKS-1HQMとV-8030Sの組み合わせということ自体かミスマッチの始まりだったかもしれない。デジタル信号を自ら内蔵のDACでアナログ変換をして、且つ増幅もするいうのが売りのKS-1HQMにアナログ信号入力を与えておいて、やれハムノイズがするだの、音が良くないなどとイチャモンをつけるのは一種のイジメのような気もしてきた。電気道師匠からは「究極のアナログ」をAD→DAなどという小手先でいじっていいものなのでしょうかと・・・そう言われると頭が痛い。
よくよく考えれば、高品位なアナログ信号をAD/DA変換するのは本質的なところで何かおかしい。ハムノイズを除去するのが目的になっていて、結果的になんらかの情報が欠落した信号を作り出すことは本末転倒のような気もしてきたので今回の失敗から大きなメンタルのダメージは負わなかった。出費もミニマムだったし。
アナログはアナログでという方向に方針を変えようと思った一日だった・・・(続く)