カーメン君が埼玉県の「バラの家」に育種家の木村さんを訪ねるYouTubeを観て俄然バラが欲しくなった話は先日述べた。昨年秋から挑戦したバラがミニバラを除いて悉く上手く育っているのでちょっと自信と余裕ができたのだ。また、花壇のイングリッシュガーデンの花たちも終盤を迎えてきたので物理的な空きスペースができたというのもバラ追加への追い風となった。
木村さんのバラ、すなわちロサオリエンティスのオリジナル品種を手に入れたい。また、今までの3本がいずれもつるバラだったので今回は違う樹形のものを植えてみたい。勿論、バラ初心者の僕には病気に強く育てやすいというのは絶対的な条件である。
ロサオリエンティスの品種は病気に強い、というよりは今まで病気に弱かった品種の代替となるような品種を市場に提供していくことを最重要課題にして育種をしているそうだ。HPを見ると自社で取り扱う全てのバラの耐病性をタイプで明確に表しているのでわかり易い。
ということで選んだロサオリエンティスのオリジナル品種はこれ。
「ロマンティックチュチュ」である。樹形は木村さんお薦めのシュラブ、耐病性はタイプ2なので「ピエールドゥロンサール」等と同じで月に2回程度の消毒をしてやればよい。
段ボールに入って送られてきた「ロマンティックチュチュ」には沢山の花がついていた。色合いはピンクでマリーヘンリエッテとよく似た色だが、これはしっかりと根付いた後に本当の色合いを出すということなので今後の変化に期待だ。
ロサオリエンティスの指示通りに根鉢を崩さずに地植えにした。数日前に深く掘り起こしたところに醗酵油かすや牛ふんたい肥などの有機性の元肥と土壌改良材をしっかりと仕込んであるので、植え付けに際しては「マイローズ」のバラの培養土にいつものように養分を足したもので包み込むようにしてやった。
これは植えた翌朝の写真。枝数が多いのと、その中には柔らかいシュートも混ざっているのでピエールドゥロンサールで使っていたオベリスクを拝借してこちらに流用させてもらった。
しかしながらこのまま放置しておくわけにはいかない。今咲いている一番花はもう終わりかけているし、いくつかのシュートには蕾がつき始めているので、それらを処置してやらないとこれから秋までの発育に悪い影響が出てしまう。心を鬼にして次なる処置を施すことにした。
・ 開き切った花柄を摘む(最終的には花柄を全て摘み取った)
・ シュートを1/3程度ピンチして既存の枝との高さを揃える(ピンチできなければ切る)
・ 混み入った枝、弱い枝を間引いてやる
・ 必要であればシュートをオベリスクまたは支柱に固定する
・ マルチングをする
・ 消毒をする(フローラガードAL)
その結果がこれ。
株元がスッキリとして風通しもよくなった。まだ枝が混みあっているのがちょっと気になるが、これからの成長過程で必要ならば剪定していくことにしよう。
摘み取った花は花瓶で楽しむことにしよう。