Audioの足跡(番外編)

そろそろ終活を現実的に考えるべき年齢となった今日このごろ、果てしない変遷と増殖に歯止めを掛けるべく、何を今更という感ではあるが、我が家のオーディオシステムの呼称の整理、役割と目標の明確化をしておきたい。
と言いながらも気が付くと三つのシステムが存在しているので、これも「Audioの足跡」の一部ということで番外編としてまとめてみた。

<メインシステム(リビングルーム①)>
起源をたどれば1980年代に始まったシステムではあるが、飛躍的な変革を遂げたのは2012年にこの家を(家人が)建てたこと。
当時はタイに単身で駐在していたのだが、悪い遊びにハマることもなくせっせと日本に送金した資金をベースに大人買いしてできたものが現在のシステムの基盤となっている。それに定年後の有り余る時間、ノウハウ、努力を注ぎ込んでリアリティ、音色の美しさ、音場の拡がり、音像の定位等を追及することがシステムの大命題。まさに大艦巨砲主義の塊・・・とはいえ、退職後は時間だけが無限にあるが金はないので現在は「清貧」路線を歩んでいる。
ピュアオーディオとしての再生装置であるとともに、映像(手っ取り早い話、テレビ)のPAとしても活用。
デジタル、アナログ両方のマルチ音源(CD/SACD、NAS、PC、ストリーミング、インターネットラジオ、レコード、カセットテープ)へも可能な限り対応。
GPS信号を活用するマスタークロックなどの実験の場でもある。


<ミニマムシステム(リビングルーム②)>
タイ赴任中に現地でのHifi装置として購入したKS1-HQMが起源のシステム。その後、KS1-HQMには紆余曲折があったが、最小限の構成と消費電力でメインシステムとは異なる路線の美音を出すことを目標にミニマムシステムを再構築。
NA-11S1とKS1-HQMの美音コンビを光ケーブル接続、DA変換と増幅デバイスはスピーカー内蔵。メインシステムでは出ない叙情的な音を奏でている。


<サブシステム(自室)>
嫁いだ娘の部屋を自分の書斎兼寝室としたことがきっかけで構築したシステム。
バックロードホーン+自作(他作?)アンプなどDIYで青春の音を再現するのが目標。
月刊Stereo誌の付録がスタートでLuxman系の増幅装置が基幹。V-8030Sでイニシエのカセットテープを鳴らしたいのがシステム作製のモチベーションだった。
加えて長岡教の流れをくむFostexのフルレンジユニットを使ったバックロードホーンが最大の特長。300円ユニットの実験の場でもあったが、ぐるりと回ってFE83NVに帰結。エンクロージャーは二度にわたって改造。
Luxmanアンプは強固なアルミケースに収めたLXA-01魔改造を選択、電源もアナログ化。真空管ハイブリッドアンプのLXV-OT7改は休眠状態。
音源は前述のV-8030Sに加えて、デスクトップPC~FA-66によるAmazon Music Unlimited、ラズパイDACとVolumioによるネットワーク再生、LuxmanキットのアナログチューナーLXV-OT8改によるFMラジオ。全ての音源は真空管ハーモナイザーのLXV-OT6改を経由させている。


以上が現在のシステムの全貌。

三つのシステムでも十分過剰なのではあるが、オーディオ月刊誌(これが諸悪の根源なのはわかっているがやめられない)を何気なく見ていると変なスイッチが入ってしまうことがある。それに加えて最近はYouTubeという危険な情報源もあり、「終活」、「断捨離」どころか反転して「増殖」の危機もあるので気を緩めるわけにはいかないのだ・・・とか言いながら暫くすると何かを弄っている自分が容易に想像できる(汗)。

オーディオは楽しい。

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