Goodbye DG-48

4月下旬に突然起動しなくなってしまったDG-48、アキュフェーズのヴォイシングイコライザーである。
部屋の持つアコースティックな影響を含むスピーカーのF特を正確に測定し、ディップやピークを均してフラットな状態に補正するヴォイシング機能、そして自分の好みのFカーブを足してやるイコライジング機能をもつ我が家のオーディオシステムの中核をなすコンポーネントである。一つのコンポーネントでは一番高価なものでもある。
程度の良い中古(とはいえ70万円超え)を入手したのが2014年の春、なので我が家に来てからも11年経っているのである程度の故障は覚悟していた。先日も同年配のCDプレイヤーのK-05を修理したばかりだったし。
アキュフェーズには「今までに生産・販売した全ての製品の故障修理ができる」というアキュフェーズ神話のような都市伝説がある。今回も必ず直るだろうと信じてアキュフェーズに送った。
途中ゴールデンウィークもあったが3週間近く経ってもアキュフェーズからの連絡はない。佐川急便の記録を見ると送付した翌日にアキュフェーズに配達はされている。ちょっと迷ったが電話をしてみた。
品質保証部サービス課の担当者から丁寧な説明を受ける・・・結論からいうと「修理不可能」ということだった。前述のアキュフェーズ神話を信じていたのでショックを受けたが、工業製品の寿命や補修部品の在庫期間などを考えれば妥当な判断だ。諦めることにした。

帰ってくるはずのDG-48の棚を埋めるべく、全体のレイアウトの見直しを行うことにする。DG-48が元気だったころのレイアウトがこれ。

この時はあまり感じていなかったがラック上面にも細々としたコンポーネントが載っていて煩い。機能的ではあるがもう少し整理すべきだろう。

ということで、今回のレイアウト見直しのポイントは;
① ラック上面にはアナログプレーヤーのSL-1200GAE以外のものは極力置かない。
② この方針に則ってDACはラック内に収めるのだが、映像音声用のSonoca DAC、PCオーディオ用のBrooklyn DAC+の機能の振り分けを明確にする。

これが見直し後のレイアウト。今回のレイアウト見直しにあわせてSL-1200GAEを左に移設したのも効いて非常にスッキリした外観となった。

ラック上面に花瓶を置くこともできるよう・・・いいね!
二つのDACはラック内に並べておくことができ、4Kチューナーも同じ棚に押し込むことができたのでこちらもスッキリした。


本質的な問題としてはDG-48が無くなったことでヴォイシングとイコライジング機能を失ったので、部屋の影響を受けないフラットなF特、そしてスパイスの効いた音色は出せなくなった。
しか~し・・・確かにDG-48がもたらした劇的な変化はもう望めないのだが、そもそも夫々のコンポーネントが持つ個性を活かした音作りに励めば良いというポジティブな考え方に切り替えていく事にしよう。

これは断捨離や終活ではないのだ!・・・と自分自身を激励したのだった。
これまでありがとう!そしてさようならDG-48。

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