集大成

一昨年の秋から始めたバラ栽培。一番最初に購入した大苗が『ブラン・ピエール・ドゥ・ロンサール』だった。
当時は樹形や開花性、耐病性などの知識も全くない状態だったが『ピエール・ドゥ・ロンサール』という名称だけがアタマの片隅にあったので、近所のホームセンターの園芸品売り場で目に入ったそれを購入した。『ブラン』、すなわち白だったことは随分あとになってから知ったのだった。

当時は花壇も作っていなかったので、砂利を敷いた庭の一部に穴を掘ってその周辺だけを土壌改良して植え付けるという幼稚さだった。
それでも『ブラン・ピエール・ドゥ・ロンサール』は頑張って翌年の5月に花を咲かせてくれた。

この頃は株も小さかったので、風から花を守るようにオベリスクの内側で育てていた。
開花後は冬の剪定・誘引に向けてどんどんと背丈を伸ばしていった。途中強風で何本かの枝が根元から折れてしまうという事故もあったが、なんとか冬の剪定を行なってフェンスに追加したトレリスに誘引をしてやった。

そして迎えた二回目の春。

5月5日に開花を迎えた。昨年よりも五日ほど早い開花だった。
二度の冬越えをした株は大きく育ち、花数も一つ一つの花の大きさも昨年とは比べ物にならない。正にバラ世界の王者に相応しい貫禄と華麗さだ。

こんな日がくるとは想像できなかったが、これこそ一つの集大成ということができるだろう。
バラは楽しい!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です