2015年の年末に購入したDMR-BRX6000、当時のパナソニックの全録BRレコーダーではフラッグシップ的なモデルだ。事前に設定した最大10チャンネルの放送を録画し続けているので、それらのチャンネルの放送であれば過去に遡って観ることができるという一種のタイムマシンだ。
録画の画質と全録の日数は反比例するが、10倍速ぐらいで録っておけば十分試聴に堪える画質だし、F1のスカパーやNHK-BSなどは5倍速で自動録画してあるので普通の感覚でいえばとても綺麗な部類だ。もっと綺麗に録画したいものは全録とは別に好みの解像度で録画をすることもできる。
そんなBRX6000だがついに不調になった。症状的には内蔵HDDの故障であると思われる。BRX6000という型番からわかるように内蔵HDDの容量は6TBだ。開けてみるとこうなっている。
WD製の3TBのHDDが二個使われている。この二つのHDDのうちの片方が壊れたのか不調になったのだろう。幸いにも最近使うのをやめたNAS用のHDDが二個遊んでいる、WD20EZRZというWD製の2TBだ。若干容量は減るが問題ないので早速交換することにした。
どちらのHDDが不調なのかが分からないので確率50%の組み合わせで新旧を組み替えて試行錯誤してみるが何故かうまく行かない。組み合わせによってはこういう画面が出てきてしまう。
なかなかうまくいかないのでものは試しと元からあるHDDの一つだけを残して起動してみると・・・
するとエラーにはならないがこんな画面になる。
これで分かったことは不調のHDDは奥にある地デジの全録用のHDDだということだ。ならばそれを青のHDDにすればいい筈・・・だが前述のエラー画面になってしまう。
ここで閃いた!この青いHDDはレコーダーに使えないのではないかということ。
元々のHDDの品番はWD30EURX、そして青いHDDはWD20EZRZ・・・容量の問題ではなくEZRZはこのレコーダーに使えないのか、AVコマンド対応って書いてあったような気がするんだけどな・・・ネットで調べてみるも今一つはっきりとした結論は得られないのだがどうも駄目らしい。
もう一つ考えられるNG要因は使用するHDDの容量を定義するバイナリーファイルの値と実際のHDDの容量が不一致なためのエラーかもしれない。
いずれにしてもWD20EZRZはこのレコーダーには使えないということが判った。
ということで本日の復旧作業はここで中断、転がしておいてもしょうがないので不調なWD30EURXを元の場所に戻して起動してみると・・・なんと普通に起動できるではないか!エラーメッセージも出ていない。
一周回って元に戻るとはこのことだ。
今は何故か元の状態に戻ったDMR-BRX6000だが、怪しい兆候の出たHDDは時間の問題で本格的に壊れる可能性が高いので近いうちにWD30EURXを入手してクローンを作って交換する予定だ。