不調になったHDDのクローンを作って取り敢えずの修理を終えたDMR-BRX6000だが二個搭載されているHDDのもう一つの方も健康体といえるかどうかという不安は拭いきれない。であれば現在は普通に動作しているもう一つのHDDもクローンを作って交換することにしようというところまでが前回の結論だった。
このレコーダーに使えるHDDを新品で入手するのは困難であることがわかっていたので今回もAmazonで中古のHDDを、せっかくなら型番も容量も同じ、すなわちWD30EURXを購入した。
届いたWD30EURXは2014年12月のマレーシア生産品だった。元のWD30EURXが2015年10月のタイ生産品だったのでなんだか損をしたような気分になったが、通算の動作時間が短ければ(≒全録レコーダーに使われていなければ)いいので(それを願って)これで良しとする。
早速、玄人志向の「KURO-DACHI/CLONE/CRU3」を使ってクローンの作製を始めた。前回が8時間ほど掛かったので今晩までには終わるだろうと思った刹那・・・A側のLEDが赤く点灯しているのが目に入った。
これはオリジナルのHDDに不良セクターがあるということだ。ただし、KURO-DACHI/CLONE/CRU3にはエラースキップ機能があり、コピーを継続できるのでそのままクローン作製を続ける・・・が遅い遅い・・・やはりダメなのかと思い8時間経過時に作業を中断した。
この先、取りうる選択肢は:
①再度クローン作製作業を開始してどんなに時間が掛かってもクローンHDDを作る。
②購入したHDDをそのままレコーダーに組み込んで初期化して使う。
だと思うのだが、②にはいくつかの不安要素があるので結局①を選び、最初からクローン作製をやり直すことにした。この時点で22時だった。うまくいけば翌朝にはクローンHDDができているだろうと思って寝た。
翌朝見てみると作業は進展しているもののまだ75%である。
結局クローン作製は終わったのは16時、スタートから18時間が経っていた。これだけ長時間を要したのはエラースキップのせいだろう。
時間は随分と掛かったがクローンHDDができたのでDMR-BRX6000に組み付ける。もう何回この作業をやったことだろう、手慣れたものだ。
「X1」が今回作ったクローンHDDで「X2」が前回作製したものだ。
しっかりと固定して蓋を閉め、B-CASカードを二枚挿入してテレビに接続した。緊張の一瞬だ。
これまでの経験でHDDの組み換え作業を行った時には、HDDを認識して受信・録画が可能な状態になるまでに数分掛かることも分かっていたので不安を持ちながら待つしかない。
数分後、この画面が確認できた。二つのHDDが正しく認識されて合計9チャンネルの全録が始まるということである。
チャンネル録画画面を見ると24日の12時半ごろから25日の16時半ごろまでの「抜け」がある、これが二回目のHDD交換作業に要した時間である。
これにてDMR-BRX6000の故障修理は成功裡に完了。将来またHDDが不調に陥った際は保管してあるオリジナルのHDDのクローンを作って交換すればいいのでWD30EURXが入手できる限りはHDD起因の故障は修理できるということである・・・いったい何時まで長生きするのだろうこのBRレコーダー。
これにて一件落着。