ラズパイDACの復帰

ラズベリーパイ3にAVIOTのDAC01という構成の自作DACを作ったのは2018年の9月、凡そ7年前である。
ちょうど初孫が生まれた月で、家人が娘のところに二週間ほど手伝いに行っていたので暇を持て余している時に偶然目にしたラズパイDACを作ろうということになったのだった。
その孫も小学生となったこの5月、突然ラズパイDACが不調となった。
ある日突然、PC、タブレットにインストールされているVolumioから操作ができなくなった、というかラズパイDACが行方不明になっていた。
その直前にサブシステムの電源周り配線を見直して、ラズパイDACのACアダプターも収まりの良いものにしたのでその給電容量が原因と思っていたが、ACアダプターを容量の大きなものにしても症状は変わらずだった。
電気道師匠の手も借りて、色々と要因を探っていくうちに分かったことはラズパイ自体のLAN入力が機能しなくなっていること、端子が物理的に壊れたのかそれとも内部の素子の問題なのかは不明だが今後は有線LAN接続での使用は不可能というのが結論だった。
そうなるとNASの音源へのアクセスはWiFi経由でということになる。その操作の順番が難しい。
師匠が編み出した手順に従って、まずはラズパイとiPadを接続、その後ネットワーク設定でWiFiと開通させてからVolumioのライブラリ設定で音源のあるNASとそのフォルダーを指定してNASのパスワードを入れたり、オプションのところで「vers=2.0」にして保存。そして再生設定で「I2S DAC」を「ON」にして、「DAC Model」は「HiFiBerry DAC Plus」を選ぶ(これはメモしておいたので助かった)・・・等々の作業を試行錯誤していたら無事ラズパイDACとNASは繋がって以前の状態に戻ったのだった。


デスクトップPCからのUSB信号はZEN DAC3でアナログ変換した上でサブシステムで鳴らしているので聴くためには毎回PCを起動しなければならない。その点、ラズパイDACは自らNASと繋がって再生するのでPCを立ち上げる必要がない。これが最大のメリットだ。

だがそれにも増して魅力的なのがその音質。前々から良いとは思っていたが、改めてZEN DAC3と聴き比べても遜色がない、というか曲によってはラズパイDACの方が良い。これは由々しきことでもある。

新たに追加で来た機能がもう一つ。
今までラズパイDACはNASからの楽曲再生とVolumio上にあるインターネットラジオの再生だったのだが、試してみたところAmazon Music UnlimitedをiPadやiPhoneからのAirPlayで聴くことができる・・・これは大きい。

一度は諦めて廃棄しようと思ったラズパイDACだが、電気道師匠のお陰で最前線に復帰となった。

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