やはり此処にいたる

いくつかのカートリッジをとっかえひっかえ試しているのだが、どう聴いてもPP-300が頭一つ抜け出している。
値段も抜け出しているんだから当たり前なんだけど、それに追従するものがあるといいなぁと。

で、此処にいたる。
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DL-103Rである。
103か103Rかは悩ましいところではあったが、線の太さに加えて上質な繊細さがある(ような気がする)103Rにしてみた。
シェルはシンプルなATのMG-10、リード線はSAECのSR-500を奢ってみた。
カートリッジとシェルの間には店オリジナルの補強アルミプレートを挿んでもらった。

まだド新品の103Rはカンチレバーの動きもぎごちない(かもしれない)が、出てくる音に驚いた。
上も下も、管も弦も、ドラムもベースも・・・苦手とするものが何も無いんじゃないかという鳴りっぷりである。
多くの先達が結局此処にいたる訳がよく分かった。

レギュラーポジションをがっちりと掴んだというところだろうか。
PP-300と比べてどうなんだ、などと野暮なことは言いたくないが、はっきり言って全然負けてない。

LPを聴く楽しみが大きく広がった。