信州紅葉の旅 (1)

家人の誕生日に合わせて休みを取って旅に出た。
今回は晩秋の信州に紅葉を求めての旅である。

泊まる町は松本ということだけを決めて、早々に宿を取っておいた。

藤沢から松本に至る道のりには色々なバリエーションが考えられる。圏央道で八王子JCTから中央高速、岡谷JCTから長野道に入って松本というのが最短の経路だ。
そこを欲張って、圏央道から関越自動車道を経て草津白根ルートから渋峠を通って志賀高原に、湯田中に下りて上信越道、長野道で松本にという初日の行程を考えたのだが、これにはちょっと無理がある。
はっきりいって距離が長い、それに加えて渋川で関越を降りてから信州中野で上信越道に乗るまでの間の一般道が長く、時間が掛かるのである。でも、36年ぶり(!!!)の志賀高原の魅力は捨てがたく、出発の数日前まではこのルートで行こうと考えていた。
しかしながら下調べをしていくと、このルートの一つの見せ所の白根山のお釜を拝むことができないという事実を知った。ここ数年の白根山の火山活動のせいで草津白根ルートの群馬県側では車を停めることができないのである。

ということで初日のルートを大幅に変更することにした。
ここで候補に上がってきたのは中央アルプス駒ケ岳ロープウェイである。駒ヶ根ICから程近い菅の台からバスでしらび平に入り、そこから海抜2600mの千畳敷まで一気にロープウェイで上るプランだ。
千畳敷にはリアルタイムのカメラがあり、すでに紅葉の時期は終わって雪が薄っすらと積もっているのが見える。
まあ、そこはなんとかなるだろうということで、出発の前々日に家人のトレッキングシューズを買ったりして雪にも備えて行くことにした。

10月28日、藤沢は晴れていた。予報では長野方面は雨ということだが、行ってみたらラッキーにも晴れてたりして・・・八ヶ岳を過ぎ、長野県に入ったあたりから雨が落ちてきた。
駒ヶ根には12時前に到着、霧と雨である。

まずは腹ごしらえだが、駒ヶ根ではソースカツ丼がB級グルメとして流行っているらしいという情報を得ていたので、菅の台のバス停近くの一軒に行ってみるが満員で入れず。とぼとぼと来た道を引き返して入ったのが「足湯茶屋 東右衛門」という古民家風の飯屋。
ソースカツ丼、うーん、わざわざ食べに来るほどのものではないかな・・・とか言いつつ、ロープウェイのHPをチェックすると「天候不良のため欠行」とのこと。
どうしようかな~、まだ松本に行っても早いしなぁ・・・松本の町でパチンコでもするか・・・いやいや。
で、思い出したのが、今晩予約をしてある蕎麦屋のHPに出ていた「もみじ湖」なる箕輪ダム湖である。あそこなら松本に行く通り道を入ったところだし、この際行ってみることに。
中央高速を伊北ICまで戻り、30分ほど山に入ったところだ。

大した期待はしていなかったんだけど、近づいていくにつれて良い雰囲気になってきた。もちろん天気は悪い、というか雨降りなんだけど、鬱蒼とした山の気配がしてきた。木々も色づき始める。
で、到着。
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良いじゃないのぉ~
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雨模様の金曜日なので観光客もほとんど居ないし。
天気のせいもあって、全体的には淡い色調の紅葉なんだけど、中には鮮やかに色づいているのもある。
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やはり、紅葉といえば楓だな。グラデーションのかかった木もあったりして、なかなか良い感じだ。
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雨が強くなってきたので退散、松本に向かう。
夕刻に到着、中心街にあるホテルにチェックインした。

松本に泊まるのは初めてだが、すっきりとした都会的な町並みだ・・・聞いてみると、松本駅の東側のこの辺りはかなり大規模な再開発をしたらしい。
PARCOがその中心にあって、洒落た店やレストランがたくさんある。
とはいえ、信州に泊まったのであるから初日は蕎麦を喰らうことにした。美味い!
で、まだ時間も早かったし、最初からそのつもりだったのでバーに立ち寄った。
今日、拝むことができなかった駒ケ岳を飲んでやろう。
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これまた美味かった!

信州紅葉の旅、初日終了。