ターンテーブルシートに凝るのだ

先日YahooオークションでオヤイデのMJ-12を手に入れた。すでに生産終了してしまったターンテーブルシートである。
MJ-12は「加工硬化処理済みのA5052アルミニウムをNCマシニングで切削。特殊アルマイト加工により、振動モードをチューニング。レコード盤との接触面で発生する微振動を抑えつつ、耐久性と美観を維持する。」という特徴をもった金属のターンテーブルシートであるが、効能云々よりもなんといっても外観と質感、そして重量感が良い。
自動車の部品を始めとして、「削り出し」という言葉にはグッっとくるものがある世代なのだ、僕達は。

このMJ-12を買ったのには理由がある。
毎月欠かさず購読している月刊Stereoの6月号のアナログ特集で、比較的好きなオーディオ評論家のS氏がMJ-12を始めとする4枚のターンテーブルシートを重ねて使っているという記事を読んで、何故かそれが印象的だったのだ。S氏の4枚は、「真鍮」「ブチルゴム」「カーボン」そして「MJ-12」だったのだが、僕のSL-1200GAEは「真鍮板とアルミダイカストシャーシを強固に一体化したターンテーブルに、不要共振を排除するためのデッドニングラバーを貼った3層構造」であるので、ここにブチルゴムとカーボンとアルミを積み重ねれば非常に類似したものになる筈だ・・・「真似っこ~」と呼ばれても気にしない。
ブチルゴムに関しては、やはりオヤイデのBR-12を持っているのでまずはMJ-12と2枚重ねてみる。
下からターンテーブル、BR、MJの順だ。

おお、良い感じではないか・・・でも、よく見るとスピンドルの先が殆ど出ていない。
BR-12もMJ-12もそれなりの厚みがあるので、スピンドルの出代が不十分になってしまうのだ。ためしにスタビライザーを載せてみたがセンターが決まらずグラグラである。これではまずい。

S氏のブチルゴムシートは同じオヤイデでも「BR-ONE」だった。すなわち厚さ1mm。BR-12は5mmであるのでMJ-12との併用には分厚すぎるのである。
で、迷わずBR-ONEをゲット。
あとは「カーボン」だけだ。
しかしカーボン製のターンテーブルシートは躊躇するほど高い!たかがシート1枚でMCカートリッジが買えそうなぐらい。
で、ネット上を良く探してみる・・・あった!これなんかどうだろう。「Charisma 深遠(shin’en) 」っていうのが4,800円、厚みも0.22mmだし。・・・これでいこう!!
という事で揃いました。

ターンテーブルそのものも入れれば、下から「アルミ」+「真鍮」

「ブチル」

「カーボン」

「アルミ」

という5層構造となったのだ!!! まずはめでたし、めでたし。

積み重ねる順で効果は様々だと思うので、それも追々試していきたい。でも、見た目ではMJ-12の最上段は決まりだな。