<霧多布>
厚岸から本日の宿の「宿坊 樺のん」に電話を入れる。チェックインの16時にはまだ時間があるので、一旦タオルだけを受け取って霧多布岬方面に向かって観光、ついでに「霧多布温泉ゆうゆ」で入浴も済ませてこようという段取りだ。
霧の123号線を走る。両側の森の緑が鮮やかだ。
15時過ぎに「樺のん」に到着。123号線に直接面したログキャビンだ。タオルを受け取って霧多布方面に。
宿からすぐのところにあったのが琵琶瀬展望台。展望台の外側は海、そして内側には霧多布湿原が望める。折からの霧で遠くまでの見通しは効かないが、それはそれで良いではないか。
特に此処から見る湿原には、そこに住む人々の生活を感じる。大自然だけの釧路湿原とはそこが大きく違うところだ。霧の中に浮かぶ集落は北欧のそれのように見える。
琵琶瀬展望台は明日も訪れるだろうから霧多布岬を目指す。
霧多布のある浜中の市街地は、霧多布大橋を挟んで陸地側と島側に広がっている。町役場が島側にあるように、町の中心部は島側なのだろう。
島側の市街地を抜けて霧多布展望台に。う~ん、霧が深くて何も見えない。
更に車を進めて霧多布岬に。
薄っすらと見える岬の海岸線は絶壁とそれに連なる小さな島(磯)でまるで恐竜の背骨のようだ。晴れた日の眺めも絶景だろうが、こうした霧の中もまた良しだ。
夕刻が近付いてきたので島の西側のアゼチ岬に。ここは海峡越しに琵琶瀬側の対岸が見えるだけでなく、小島、嶮暮帰島を臨む夕陽の名所であるらしい。しかしここも霧の中・・・大人しく諦めて「霧多布温泉ゆうゆ」に。入場料500円を払い、露天風呂に浸かっていると霧は段々と晴れてきた。夕陽というほどではないが、雲間から薄っすらとお日様を見ることができた。
温泉を堪能したあとは来た道を琵琶瀬展望台方面に戻る。暗くなり始めたころに「樺のん」に到着。
<<第一日の全行程>>
晩御飯は花咲蟹の焼き蟹と蟹ご飯を中心とした海鮮だった。北海道限定のサッポロクラシックの生が美味かった!
翌朝は自家製パン(これがまた美味しい)の朝食を済ませて出発。
霧多布を離れる前に今一度琵琶瀬展望台に。今日も霧は深かったが、やっぱり此処から見る霧多布湿原はいいねぇ、哀愁がある。
さて、霧多布をあとに123号線を東に・・・と思ったのだけど、やっぱりもう少し霧多布湿原を見ておきたいという気持ちになってUターン。
湿原の中を通るMGロードを通って霧多布湿原センターに寄ってみた。
高台にある湿原センターからは森林、湿原、町並み、海そして沖に浮かぶ島々が重なって見える。霧の中に幾重にも重なる湿原の水路、これもまた絶景である。
結局、宿を出てから1時間半も霧多布湿原を彷徨ってしまったのだったが、納得の時間を過ごすことができた。やっとこれで東に進める。