<風連湖~尾岱沼>
車でいける最東端、納沙布岬をあとに風連湖を目指す。とはいえ、根室の町を通らなければ風連湖方面には行けない。またまた根室の町を通過して国道44号線、根釧道路を西に。
当初の計画では昼食は根室名物のエスカロープを銘店「どりあん」で食す予定だったが、根室の町に入っていくのが面倒になったので通過、しばらく走ると道の駅「スワン44ねむろ」というのが出現したので寄ってみることにした。
この道の駅、風連湖の東の端に位置するのだが、眺めがとても良い。「根室十景 白鳥の風連湖」という看板にもあるように、湖を挟んで春国岱という砂嘴が見える。きっと此処に白鳥が多数飛来するのであろう。期せずして見つけた「エスカロープ」を注文。いや~、美味であった。一人前を二人でシェアすることを見越してフォークを二膳用意してくれる思いやりが嬉しかった。
「名物に美味いものなし」ではなかった。食後のソフトクリームも北海道ならではの牛乳の美味さだ。
厚床で44号線とわかれ国道243号線、244号線で別海町方面に。
目標は風連湖の北側の砂嘴の先にある走古丹(はしりこたん)という集落だ。本別海の港の手前で右折して道道475号線に、走古丹を目指す。
道の左側は根室湾、右側は風連湖という細長い砂嘴を進むと走古丹の集落に・・・と、その手前に更に砂嘴先端に向かう分岐があったので、迷わず先端を目指して進む。
暫くは何かの作業場や船着場のようなところ(人影は無いが)があったが、それも尽きるとついに電線すらなくなった。未舗装の狭い一本道だ。
低いところを走っているので、満潮時に大きな波でも来たらモロにかかりそうな感じだ。ちょっと、いや随分と不気味な感じだが車を進める。
今回借りたGLAはFFとはいえ、SUVなので地上高もそれなりにあるので少しは安心だ。
心細い思いをしながら走ることしばし、15時に砂嘴の先端に到着。道には「X」マークがあってこれより先には進めない。地図上は「風連湖先端」となっている。
どん詰まりのちょっと広くなったところに車を停めて周囲を見渡す。標高が低いので眺望が効くわけではないが、自分の周囲360度、全てが自然だ。
しかも自分達以外には誰も居ない。なかなかこんな体験はできないだろう。車を離れると少々不安な気持ちになる。
けもの道を分け入っていくと、何かの足跡がある・・・それもかなり大きな・・・クマではないだろう、餌も無さそうだし。水鳥かな・・・白鳥かもしれない。
10分ほどの滞在で風連湖先端をあとにして走古丹の集落に。どこにでもあるような鄙びた漁港であった。
本日の観光のハイライトは終了。
244号線を北上して勝手知ったる尾岱沼のシーサイドホテルに向かう。
8年前と同じたたずまいでそれは僕達を待っていた。海辺の露天風呂が良い。部屋からは海を隔てて野付半島のトドワラが見えた。
毛蟹と鮭のチャンチャン焼きを中心とした晩御飯も美味しかったなぁ。家人の目を盗んで地酒の「北の勝」の熱燗を三本も飲んでしまった。