ASPIRE 5745GをSSD化してみた

きっかけは先日行なったMacBookのバッテリー交換だった。
MacBookがお休みの数日間だけ、代替機としてAcer ASPIRE 5745Gを家人に使ってもらった。

この5745G、タイでの単身生活を始めるにあたって、タイの家用のPCとして2010年11月に購入したものだ。
CPUはIntelのコアi5、メモリーは4GB、HDDが640GBでOSはWindows7、当時のノートPCとしてはそこそこ性能の良い位置づけのスペックだが、Acer製を買ったのは初めて、またWindows7も初物ということで僕にとっては新鮮な印象だった。
それまでの家用PCはDynabookでOSはWindowsXP。経年でちょっとモタっとしたところはあったが、この5745Gの導入を機に音源専用PCとして活躍の場を得たのだった。
日本でネット購入し、タイに手荷物として持ち帰った5745Gの初印象は「高性能!キビキビ動く!」だっった。
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2014年に日本に帰任してからも家のメインPCとして5745Gを使っていたが特に不満は無かった。

2015年7月に定年を記念して道北に旅行をした。
この旅行では息子から借用したGoProでドライブしながらの動画撮影を行なった。これがその後の旅行のスタイルとして定着する。(アクションカメラはGoProではなくSonyのFDR-3000を自分用に購入。)
旅先での動画撮影の基本は「流し放し」、すなわち数時間のドライブの一部始終をダラダラと撮り続けるのである。録画画質にもよるが、64GBや128GBのMicro SDを挿しておいて、車から給電してやれば、一日の全行程が丸ごと録画できる。この動画データを旅行から帰ってからハイライト動画に編集し直す必要がある。とは言いながら、なかなか編集作業に手が付かないのが現実なのだが・・・
動画編集には高性能なPCが必要だ。2010年製のノートPCではちょっとしんどい。という事で動画編集用に導入したドスパラ製のデスクトップPCが現在のメイン機となった。

デスクトップ投入後の5745Gは2階のリビングでの用途に使っている。一番多いのはCDのリッピング。CDは2階、デスクトップPCは1階なのでフットワークの良いノートPCの5745Gの出番となるのである。
とはいえ、徐々に衰えが目立ち、起動も動作も遅くなってきた5745G、途中でWindows7のクリアインストールなどを行なってきたがついに現役引退かという感じだった。

そこにきて先日のMacBookの外科手術の間の代役。はっきり言って起動がとてつもなく遅い。でも、一旦起動してしまえばそこから先はそんなに問題の無い応答性だった。
加えて昨年末のOppo Sonica DACの導入が5745Gにとっての僥倖となった。
単体DACを持っている以上、もっとも高速大容量通信のUSBを使わない手は無い。すでに音楽データはNASに蓄えられているし、PC~USB~DACの接続ならネイティブDSDデータも再生できる。そこまで考えたところでMacBookに目を付けた。2008年後期モデルではあるが、このMacBookはSSDなのだ。(元々SSDなのか、息子がSSDに換装したのかは不明)音源として使う以上、PCそのものは静音であって欲しい。PCから出る音は冷却ファンとHDDからが殆どだ。そういう観点からMacBookは理想的。

ただ家人は長年慣れしたんだMacの方が好ましいと言う。う~ん、新しいMacBookを買ってやるか・・・色々調べたり悩んだり。
その途中でちょっと気になることが。PCオーディオ用のソフトにはいくつかあるのだが、Mac用としてメジャーなのはAudirvanaだが、Windowsマシンでよく使われているFoobar2000とよく対比されている。AudirvanaはそのままでDSDネイティブ音源に対応しているが、かたやFoobar2000はいくつかのプラグインを足し、設定を弄ってやらなければDSD音源の再生はできない。しかし、その反面Foobar2000はフリーソフトで、且つ「Audirvanaより音が良い」らしい。どこまで本当かはわからないが、このセンテンスには弱いのだ。それにWindows育ちの僕には何かトラブルがあるとMacは御し難いところもあるし。

という経緯でAcer ASPIRE 5745Gを再生することにした。といってもやることはHDDをSSDに置き換えるだけだ。
こうと決めるとやることは早い。早速売れ筋のSSDを調べる。するとビックリするほど低価格化が進んでいる。今回狙いを付けたColorfulのSL500 320G というSSDは320GBで1万円を切っている。こういうものは少しでも安く買いたいので、いつものAmazonは使わずに価格.COMで最安値の一つだったドスパラにした。デスクトップPCを買った時の対応も良かったし。

でSL500 320Gが到着。すぐに作業に取り掛かる。
今回はWindows7をクリアインストールして、PCを工場出荷状態にしてしまうつもりなのでリカバリーDVDを事前に作っておいた。

裏蓋と電池パックを外すとHDDは左手前にあった。

Western Digital社のScorpio Blueだ。マレーシア製の640GB。これをColorful社のSL500 320Gに置き換える。当たり前だけど同じ大きさである。

あっけなく簡単にSSDは取り付いた。

蓋を嵌め螺子を締める。電池パックを嵌める。これで見た目は元に戻った。
ACアダプターを繋いで、さあ緊張の一瞬。スイッチ・オン!
何事も無かったようにPCは目覚める、下調べにあったようにF2キーを押してDVDドライブからのブートにする。

リカバリーディスク入1をれてやると復元が始まった。途中でPCの要求通りにディスク2に入れ替えて作業を続ける。

ディスク3も読み込ませ、ついに復元作業は完了。

よかった~、これで成功間違いなし。で、再起動すると工場出荷時の画面が現れる。

ここまできて思い出したが、PCを初めて起動すると必要が無いソフトまでどんどんインストールされていく。5745Gも実に24ものアプリがインストールされてしまった。
途中、Windows10へのOSアップデートも推奨される。

もちろん無視。で、一通りアプリのインストールが済んだら、不要なアプリを片っ端からアンインストールしていく。これが結構な手間なのだ。

必要最低限と思われるところまでそぎ落とし、Windows7も最新(最後)のアップデートまででSSDへの換装とPC復元作業は完了。
一連の作業中にも感じたが、SSD化でPCのレスポンスは大きく向上、これなら当分使えるなと思った。
ちょっと悩んだが、先日まで入れていたフリーのものではなく、McAfeeのウィルスバスターアプリもきちんとインストールした、それも3年ものを。

DIYとしての難易度は低かったが、性能の向上を実感できただけに結果の満足度は高かった。
次なる課題はFoobar2000のインストールとDSDネイティブ再生環境の構築だ。難しそう~